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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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ワークショップも最終日。
「土曜日はみんなで楽しく飲み食いしてね!」ということなのかなんなのか、開始時間が前日より1時間遅めの10時。とはいえ、朝食は9時半までなので、結局ある程度早く起きざるを得ないのだけれど。

朝食はあんまり期待していなかったんだけれど、予想に反して豪華だった。
パンもハムもおいしかったですよかもさん!

前日は9時開始、今日は10時開始。
みんな定刻通りに会議室に現れたけれど、朝食を食べそこなった仲間もちらほらと……。


3日目はパワーポイントを使った発表が2つ。
つかれた頭でも追うことができる、わかりやすい発表だった。
この3日間で思ったことは、ヨーンゾン研究は近年「作家論」方面が盛んであること、それに伴いマールバッハに移転したアーカイヴの処遇がかなりの問題になっているらしいということ。わたしはプロジェクトにかかわっていないので詳しいことはわからないけれど、とにかく利害がからんでくるとややこいことになるということは察した。

そしてヨーンゾンの全集計画についてもお話を聞く機会が。
ヨーンゾンの遺したものをすべて収録するとなると、全集は全50巻(!)程度になる予定。
そのうち半分以上が「おてがみ」。ヨーンゾンは決して多作なひとではなかったのに、手紙を含めることによって「ものすごくたくさん書いた人」という印象を与えるようになってしまう。
ちなみに、順調であればプロジェクト本格始動から毎年2冊ずつ刊行して、25年後に完結の予定。……25年か……。

25年の間に、自分も翻訳を出せたらという夢を描いて。

親分に「今後の予定」を報告して、ゲオルク・ビューヒナーを下船することになったのでした。
ありがとう、ゲオルク・ビューヒナー。一緒に乗船していた「クルー」のみんなも、ありがとう。すばらしい航海でありました。


会議終了後、ベルリンに移動することになった4人と、フライト待ちのひとりでロストック観光をすることに。
「ヨーンゾンをやるならバルト海!」ということで、ヴァルネミュンデに行ったのですが、大雨・風の嵐に見舞われた。気温10℃。体感温度はたぶんそれ以下。

さむい。

靴は浸水、雨も傘で防げず夏物カーディガンが濡れる……。
あわわ風邪を引く、とちょっと脳裏をよぎった。

おいしいお魚を食べて、(めずらしく)荒れたバルト海を見て、お茶を飲んで帰路に着く。
お天気に恵まれなかったことだけが残念だなあ。


でも、充実した3日間だった。
新しい仲間もできたし、すごくすごく楽しかった!

さて、次は日本でやり残した仕事に着手です。うう。
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本日午前のセッションの一番最後に発表させていただきました。

発表の内容を決めたのは3週間前、原稿を書きはじめたのは1週間前というやっつけっぷりですが、ここまで来たらもうやるしかない!

きちんと練習をしていなかったので、そこかしこで噛んでしまったのがもどかしい。
あと、よかれと思ってつけ加えた一節が思わぬところで物議をかもしかけた!雄弁は銀、沈黙は金……。

CIMG0115.JPG

発表の会場はこんな感じ。


ただ全体的な反応は上々で、想像以上の収穫を得ることができました。
今後の方針を固めることができたし、たくさん質問をもらったことで、もっともっと前へ!とモチベーションも上がった。2日前までは「こんな原稿でだいじょうぶか」などと心配していたけれど(そして内容についても満足していませんが)、来てよかった、発表してよかったと心から思う。


お昼はみんなで一緒にご飯。

午後の部のあと、夕食は各自フリーで。
有志を募って、仲間とご飯を食べに行ったのでした。
参加者の中にお誕生日っ子がいたので、お祝いにカクテルも飲んだ!

ほろよいロストック。
明日はいよいよ最終日。

CIMG0114.JPG

今日も天気はうすぼんやり……。
 

今回のしゅっちょう!のメインイベントは若手研究者のワークショップ@ロストック。
考えてみると、テーマを変更してからはじめて得た研究発表の場。博士課程の学生とはいえ、専門家がそろっているので一切のごまかしが利かない。

ちなみに宿泊先兼会議の会場はホステル、ゲオルク・ビューヒナー号!
(うっかり外観の写真を撮り忘れたので、昨年夏のかもさん滞在時に撮った一枚を載せます)

BLOG7005.JPG

青い空。きらめく水面。
天気に恵まれればヴァルノウ川はこんなにもうつくしい。

今回のロストック滞在のヴァルノウは

CIMG0112.JPGどよーん

としていたのでありました。
昨日ベルリンに着いたときは27℃と比較的あたたかかったのに、今日になっていきなり気温が下がった。ロストックは海沿いにあるので、更に涼しく感じられる。しかも暴風雨。
夏物の洋服しか持ってきていない自分は一体どうしたらいいのかと、到着して30分で悩んだ。3日間のフルプログラムの最中、服を買いに行っている暇もなさそうなので、これはもうじっと耐えるしかないのか……。

ベルリンに留学中の仲間と一緒に港を歩いているとき、いきなりの雨に降られたためレストランに駆け込んだ。こちらもかもさんと開拓したZur Kogge!ぜひぜひお魚を、と思ったら、仲間はシュニッツェル(ドイツのカツレツ)をオーダーしたのでありました。わたしはイワシ。メクレンブルク名物のイワシ!

ビューヒナー号の中はこんな感じ。
 

CIMG0110.JPG CIMG0111.JPG 
 

部屋のほうはなんとなく傾いていて、バスルームのドアは開けっぱなしにしても自然に閉まってしまうほど。しかし中は結構快適です。デフォルトで開いていた窓が閉められない!と大変焦りましたが、すぐわきのハンドルを回したら閉まった。よかった。寝巻を忘れたので(おろかもの!)、この寒い中で下着のまま寝るのか……と悲観的になりかけた。

荷物を置いて、すぐに会議の会場へ。
発表者を含めて、参加者は20人ほど。雰囲気はまるで大学のゼミのようにアットホーム。
セッションひとつ終わるたびに「ハイ、じゃあタバコ休憩ね~」といって30分くらい時間を取るゆるさ。しかもタバコ休憩を要しているのは100%学生。

しかし発表自体はガチである。

昨年の国際学会のときも思ったけれど、欧州人は「レジュメ作らない→原稿丸読み」の傾向が強い気がする。テーマによっては非常に内容が追いづらくてしんどい!そして一番わかりやすいのはパワポを使ったフリーハンド。この境地に至るまでの道は厳しいが目標にしたい。

夜は参加者と一緒にご飯。
なんと自分の元住居のすぐ近くにあるレストランでした。ほぼ毎日前を通っていたけれど、中に入るのははじめてだ。悲願のシュパーゲル(白アスパラ)を食しました!間に合った間に合ったー!

もうひとりの日本人発表者と、はじめてじっくりお話する機会もありました。楽しかった……。


さて、明日はいよいよ自分の番です。
隣の部屋から原稿を読む声が聞こえる(すなわち筒抜け!)ので、小声で練習。レジュメ+原稿丸読みで挑む!

ロストックの親分と面談してきました。

一週間ほど前にアポイントを取るためにメールを送ったら、まさかの「じゃあ来週の月曜日に来てね」との返事が!
ロストック大学の授業はすでに終わっていて、先生は来週以降は出張でロストックを離れることが多くなるとのこと。この日を逃すと、次のオフィシャルな面談日は月末になってしまうので、善は急げ!ということで(大雑把にもほどがある)計画書を作ってロストックへGO!

後半部は前回の面談(半年前……)からほとんど進展がないのですが、今回のポイントは前半部。先生を相手に、プロジェクトの解説です。

貴重なコメントをたくさんいただきました。
さっそく次の試練を課せられた気がしますが、長い目で見ると、今の自分が一番必要としている類の試練なのだな、という気がします。


最近、親分が敬称の「Sie」ではなく親しみを込めた「du」で呼びかけてくるようになったのですが(一般的に、ドイツの大学教員は学生を「Sie」で呼びかけるのがデフォルト)、自分は親分をどう呼べばどう呼べばいいんだ?と悶々としている問題(教員が「du」に切り替えたら、こちらも「du」に切り替えるのがマナーらしい)は、時間の都合で未解決のままとなりましたが、これは次回の面談のときに尋ねるとして。

ロストックを去る少し前から抱いていた「プチ野望」に一歩、近づきました。

片道2時間半(往復5時間)、3時間半滞在という強行軍でしたが、来てよかったな。
わざわざ面談時間の前に時間を作ってもらえて(しかも途中電話対応などがあったので若干長引いた)、本当にありがたい。

次は3月。それまでに、一歩でも二歩でも先に進まなければ。山登りは今、はじまったばかり。

集中ゼミ、終了。
 
いろいろと力不足を痛感させられた3日間だったけれど(もとより発言数が多いほうではないことは認めるけれど、ここまで「なにも言うことがない。」という状況に身を置いたことは未だかつてない!)、モチベーションをあげるきっかけにはなりました。

……真剣に、バルトとかフーコーとか読みなおそう……。

 
簡単な総括。
 
今回は「部外者」なので、文句をいう立場にはまったくないんだけれど、せっかく読んだんだから、ある程度テクストに沿って議論を展開してほしかった……。部分的にでも精読、とか。議論を聴いていても、ふわふわした感じしか残っていない。
身もふたもないはなしになるけれど、WIKIPEDIAに載っているあらすじを覚えたほうが、テクスト拾い読みするよりも議論に参加しやすい。わたしみたいに「中途半端に半分だけ読んだ」という状態では、まったく太刀打ちできない。
 
理論について論じるのは結構なんだけれど、「理論の実用については懐疑的」として、特に具体例を挙げなかったのが不満。なんだろう、一応ゲルマニスティークの枠組みで設けたBlockseminarなんだから、「文学理論」にも着目してほしかったな。
 
文学研究に携わる身としては、「ツール」としての文学理論にも関心があっただけに、残念。
うーん、この辺は復習も兼ねて、自分への宿題にしたいと思います。


文字通りブドウ糖漬けになっていた3日間だったけれど、とてもよい刺激を受けました。

指導教官に「1月末にまた来るから面談して!」と勢いで言ってしまったので、もう後には引けない。
きちんと研究計画を練って、2週間後に再びロストックに参上したいと思います。次は日帰りで。

かれんだー

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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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