ゆうゆう自適。
つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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フランツ・カフカ著。邦訳『判決』、1912年。
後輩に借りた短編集。
短編集『田舎医者』に収録されていた短編がいくつかと『断食芸人』、長編(というよりは、中編かな)『判決』『変身』『流刑地にて』収録。
ストレートに言いましょう。短編はともかく、長編は読むとなんとなくいやーな気持ちになります。
どんなに理不尽な設定でも、何事もなかったかのように「普通に」ストーリーが展開されるのは、すごい。
ある朝起きたらいきなり虫になってたとか、
いきなり父親に死刑判決を言い渡されるとか、
朝起きたら謎の罪で逮捕されたりとか(最後のは『Der Prozess 審判』)。
短編は、アフォリズム的なものも多くて、すぐ「???」状態になってしまうけれど、読めば読むほど新しい「なにか」が発見できる。おもしろい。
短編は『Auf der Galerie』(邦題わからず)と『Ein Landarzt 田舎医者』、長編は『In der Strafkolonie 流刑地にて』が印象に残っています。作品研究の論文とセットで読むと、あれこれ考えるきっかけにもなります。「???」からひとりで抜け出すのは、なかなか難しいし、ね。
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かれんだー
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YuN
ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。