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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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遅ればせながら、フロイトの精神分析入門 (上巻) (新潮文庫)を手に取った。

これまで授業や論文で断片を読み、中身を知っている気分になっていたけれど、実は通しで読んだことはない。急遽調べものをしなくてはならなくなったので、入手して読書開始。

GW中にも、別のフロイト全集の一篇を読んでいたけれど、日本語とにかく難解で、「ああ自分は日本語のレベルが著しく低いのね」と落ち込んでいたところ。
こちらの『精神分析入門』は、一般人向けの講義形式だからか、とても読みやすい。これだったら電車の中でも読める(最近、小難しい話を移動中に読むと寝てしまうのがわかってきたので、リラックスしながら読めるものをチョイスすることにした)。

錯誤行為のところを詳しく読みたかっただけ、のはずが、
ほかのところもぺらぺらめくっているうちに、

フロイト先生、意外と(?)的を射ているのではないか

と今更思った。
記憶の件とか思い当たる節がたくさんあるよ……。
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「学問の一夜」というプロジェクトの一環で、ヨーンゾン関係の映像イベントに行ってきました。

ヨーンゾンのドキュメンタリー2本、
ヨーンゾンが台本を手掛けたニューヨークのドキュメンタリー1本、
ヨーンゾンについて語るトーク番組1本。

休憩時間を挟んで6時間弱。さすがに腰が痛くなった……。

ヨーンゾンが台本を手掛けたドキュメンタリーは、ドイツでも一度しか放送されなかったらしく、今回目玉の秘蔵映像。
前2本のドキュメンタリーがニューヨークを「幻想の地」と見なしていたのに対して、このドキュメンタリーはニューヨーク社会の下層部を徹底的に追及していた。ヨーンゾンの(意外なほど)シニカルなコメントとの組み合わせが強烈で、とても興味深かったんだけど、カメラワークが結構激しくて、途中で映像酔いして半リタイア。ものすごく惜しいことをした。

「動いているヨーンゾン」「話しているヨーンゾン」を見聞きするのははじめて。(声は、朗読で聞いたことがあるけれど)それだけで感慨深いものがあった……のだけれど、それ以上の衝撃は、その場にいた人たち(先生はもちろん、学生や一般人も)みんながヨーンゾンをきちんと読み込んでいる、ということ。

まだ足りない。
こんなんじゃ全然、足りない。

作品はたしかに読んだけれど、人物像に関しては、まだまだ勉強不足だ。

なにしてたんだろう、
なにしてるんだろう、

なんだか焦るけれど、こつこつ進めていくしかないんだよなあ。

しょんぼりする一方で、「ここに来なければこの現実を知ることもなかったのかもしれない」とも思うので、すべて含めての「しゅぎょう」なのでしょう。そうだよねえ、指導教官にも「もまれてこい!」って言われたしねえ。


とりあえず、まだ読んでいない本を読もうと、大学図書館のOPACで検索。
あるにはあるけど、なぜかすべて貸出禁止。

……書籍だけまとめて日本から送ってもらうのが案外一番安いかも……。

独文関係の研究会に行ってきました。

一週間、「魔の山」といっても過言ではないような非日常空間に滞在しながら、オールドイツ語で日々討論、討論、討論。

講演やテーマ発表の他にはグループワークもあって、決められた課題(テクスト)について議論したりするのだけれど、これがとにかくすさまじい!課題の量も半端ないけれど、ドイツ語圏ネイティヴの研究者を中心に展開される怒涛の議論は本当に容赦がない。

予習が不十分で、ぼんやりと言いたいことを考えているうちにさーっと議論が流れてしまう。とにかくみなさんしゃべる、しゃべる。もはやあれだ、「言ったもん勝ち」。
それでも若手が発言しやすいように話の流れを変えてくれたり、とんちんかんなことを言っても上手にフォローしてくれたので、すごくやりやすかった。


ドイツ人の先生方は始終、われわれ院生を「学生のみなさん」でも「院生のみなさん」でもなく、「若手の研究者のみなさん」と呼びかけていました。
とてもとても些細なことなのだけれど、はっとさせられた。たとえ修行中の身であるとはいえ、今自分は、曲がりなりにも研究者のはしくれとして先生方と同じ舞台に立っているのだと。

このことを、決して忘れちゃいけない。


【 今回の反省点 】
・テクストの予習が十分ではなかった
・疲れが蓄積されると集中力が切れる
・もう少し発言回数を増やしたい


日本全国のゲルマニストと知り合う機会でもありました。
みんなそれぞれ研究の対象は違うけれど、「ドイツが好きなんだ!」という気持ちは(たぶん)みんなおなじ。夜の部(またの名を宴会)でもいろんな方々とお話をするのが楽しくて、部屋に帰りがたくて、睡眠時間を削ることもしばしば。そんな中、毎日ほぼ朝方まで起きていらした先生方は、なんとタフなことでしょう。


たくさんのアドバイスと励ましのことばをいただきました。
興味や目標や、悩みや迷いにも耳を傾けてもらって、たくさんの勇気をもらいました。

もうだいじょうぶ、自分を信じてドイツに行ける。がんばれる。
そして、もっともっと成長して、絶対、この場に帰ってくる。
そう、思った。


渡独直前に一週間山ごもりなんて無茶だ、とわが身をうらんだりもしたけれど、行って本当によかった。議論の流れについていけないと思ったこともあったけれど、たくさんの刺激を受けたし、なにより自分がやりたいこと、やらなければならないことが少しでも見えてきた気がする。
体力的にはもう限界だったけれど、最後は「下界」に降りるのを名残惜しく思ってしまったほど充実した、本当に楽しい時間でした。

さすが、「魔の山」。
一度とりつかれたら最後、7年降りられないのもうなづける。


しかし寒かった!
東京で桜の開花宣言してるのに雪降った!

もういい加減自覚していますが、昔っから自分は超保守的な人間です。
新しいことをはじめるにあたって、ついつい守りに入ってしまいがち。

要するに、失敗するのがこわい。
生活環境もできれば変えたくない。

そんな甘ったれたことを考えながら20数年、

ようやく「ドイツに行く!」と、重い重い腰を上げるに至ったわけですが、
まだまだ「及び腰態勢」が抜けていないなあ、と常に実感する。

確かに自分の周りには、自分よりもずーっと優秀なひとがたくさんいるわけだけれど、かといって自分を卑下していたってなんにもはじまらないんだよなあ。

たたかわなくちゃ、だ。相手は他人じゃなくて、自分。
もっとアグレッシヴに行きたい。


ドイツに行く前も行ってからも、がんばって「へなちょこな自分」を鍛えていきたいと思います。
現在、そんな感じで「やってみたい!」という仕事がふたつほどあるので、体当たりで挑んでみたい。

――だいじょうぶ、人間めったなことじゃあ死なない。(自己暗示中)

金・土・日と、野沢温泉に行ってきました。
……出発直前に出た授業で「旅行ですか?」と先生に訊かれましたが(キャリー持参だったため)、いいえ、いいえ、研究会です!

いやまあ、会場が会場なだけに、

いち に温泉、
に に飲み会、
さん に研究会

……のような感じも否めませんでしたが。
公用語はドイツ語だし、完全なる「現実離れ」空間。


はじめて参加する研究会で、普段顔を出しているところとはだいぶ毛色が違うなあ、と肌で実感。「ドイツ語」と「文学」というところでは一致しているのにね。

ドイツ語での発表が中心で、小難しい話になるとなにがなんだかわからなくなるような状態でしたが(いや、レジュメがない状態でがーっと専門用語満載の原稿読まれると、ほんとにツライ……)、よい刺激をたくさん受けました。とりあえず、自分に足りないものがいろいろと浮き彫りになる。

6、7年前に授業でお世話になった先生とも再会。かなり前に一度授業を受けただけだったのに、わたしのことを覚えていてくださっていて、すっごく嬉しかった。

普段なかなかお話できないひとたちとたくさんお話できたし、本当に楽しかった。
公用語ドイツ語、のんびりゆったりな環境(温泉つき)の中で、ひたすら勉強……それなりに体力も消耗するけれど、まさに「現実離れ」した空間。「下界」(=現実)に戻ってきたくなかったよー(笑)。

まあ冗談はさておき、明日からまたばりばりがんばらねば。


さてタイトルですが、野沢温泉へと向かう途中、車窓から紅葉をたっぷりと堪能することができました
いやー、今年すっかり諦めていたんだけれど!意図せず、こんなに素晴らしい景色を楽しめるなんて、ラッキーだあ

かれんだー

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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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