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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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中学くらいまで、ドイツの「国語」の授業が大っきらいでした。
特に9年生(中学3年)のときの先生との相性は最悪で、このころに扱った作家・作品はほぼすべてトラウマ化していたりします。

そのうちのひとりがスイスの作家マックス・フリッシュ。
授業で読んだAndorra(1961)はさっぱり楽しめなくて、「面白くない!」とひとりじたばたしていた覚えがあります。(うろ覚えですが、今思えば、容赦なく描かれる人間の闇の部分にゲンナリしていたのかな、と)

避けて避けて、避け続けて早10年(!)。

このままじゃいかんということで、手に取ってみました、Homo Faber(1957)。
高校のときに「父と娘の近親相姦もの」のようなことを聞かされ、「フリッシュってそんな話ばっかり書いているのか!」(Andorraでも近親相姦は絡んでくる)と思いこんでいた作品ですが、たまたま図書館で見かけたときに「えいっ」と選択。

1957年というと、ヨーンゾンの『ヤーコプについての推測』より2年ほど早く出版されたことになります。
同じ時代に書かれたものなのに、難易度は雲泥の差。フリッシュ、めっちゃ読みやすい!そうか、中学・高校の課題図書になるくらいだから、ある程度読みやすいもののはずなんだ。

Homo Faberの本筋はまだ見えてきませんが、少なくとも楽しく読めそうです。トラウマ克服!?
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どうにかこうにか、研究会での発表を終えてきました。
小規模ではありますが、一応学会デビュー、ということになるらしい。

諸事情により「完全燃焼だ!」と言い切れないところもあるのですが(もっとフィードバックがほしかった……)、現段階では一応クリア、ということで。とりあえず、ほっと一息。

(Next段階:指導教官との対面時。お叱りを受ける可能性アリ)


【めもっ】

・発表は(精神的な負担を感じなかったとしても)相当エネルギーを消耗する
・長距離移動が入るとほんとにくたくたになる
・あらかじめ原稿を作っておくと、その後がものすごく楽


この夏最大のイベントを終えた……つもりでいたけれど、実はレポートがまだ一本残っています。
発表用の原稿を作成しているときよりも、このレポートを書くほうが、この「書く」という行為自体が、しんどい。なぜだ。

あー、今年の8月だけ「32日」とか「33日」になってくれないかなあ。
やっぱり、「追い込まれないとやらない子」みたいです、まだまだ。


あ、怪しげなメールはあの日以来ぱったり来なくなったので、アドレス変更の予定はありません。お騒がせしました。

年始から読み続けていたUwe Johnsonの長編小説Jahrestage(一年の日々)を、ようやく読破。
四部作。全1700ページ強。一冊にまとめてある版を使ったら、聖書並みの厚さと文字の小ささ・行間の狭さ!

今まで読んだ本の中で、一番ながーい作品でした。そして一、二を争う難解さ、複雑さ、おもしろさ。

当初は「一日50ページ読めば一ヶ月半で読破できる」なんて軽く考えていたのに、ふたを開けてみればその3倍以上も時間がかかってしまった。
同じぐらいの厚みを誇る独和大辞典なしではまず読めない、その独和大辞典と一緒に1700ページの本を持って外に出る気が一切起きない、在宅ワークしかできない……のが、主な原因。(という名のいいわけ)

外での「おしごと」用に、新しい電子辞書がほしいと切に願ったこの数か月。


この作品、今のところ和訳はありません。
英訳があると聞いていたので、さっそくAMAZONでチェック。

……あるにはあるけれど、第一部、第二部しか翻訳されていなかった。
しかも第二部は絶版。

なんてこった。

「こんな大作、翻訳するのは骨」と言われればそれまでだけれど(日本語訳が完結後20年以上もノータッチなのは、たぶんこの膨大な分量が最大の原因)、もったいない。とにかく伏線の多い作品なので、第一部だけではさっぱり意味がわからないんじゃないかとも思うし。(全部通して読んだ自分でも、細かいところを忘れているくらいだし)


原作を読み終えたことだし、最近入手したドラマ版(DVD)を見るか!
……と思ったものの、このドラマも四部構成でトータル360分の長さ。なにからなにまで長丁場。

とりあえず第一部だけ見てみました。
1700ページすべてを映像に収めるのは当然無理なことで、原作の内容は相当カットされているけれど、すっきりとまとまっている印象を受けました。あと、役者がいい。

観終わったあとは、原作とノート(メモ)を片手にさっそく「復習」。
まだまだ道は、長い。

論文が終わった読もう、と思っていたウーヴェ・ヨーンゾンUwe Johnsonの四部作長編小説・Jahrestageを書庫で借りる。

四部作を一冊にまとめたものがあったので、それを探す。
総ページ数1700超、行間は少なくびっしり、紙の薄さは聖書並み。(真っ黒装丁で更に荘厳な雰囲気を演出中)

明らかに携帯したくないタイプの本です。まず重い!

メモを取りながら読むと、さくさく思うように読めなくてもどかしい。
でも、ひさしぶりに「読むのが楽しい」と思わせてくれるような作品を手にできて、わくわくしています。(論文書いているときはなにを読んでも晴れ晴れしなかっただけに)

他にも読みたい作品がたくさんある。
今はただ、「読みたいものがある」そのことが、ひたすらにうれしい。


論文を出してから、ずっとぐるぐる迷っていたけれど。
今もまだ、迷いを完全にぬぐい去ることはできずにいるけれど。

それでも前を向いて歩いていきたい。

いろいろ考えないといけないこともあるけれど、……焦らず、こつこつ、がんばろう「うさぎとかめ」の、かめさんのようにありたいね。

一泊二日で、ドイツ文学の勉強合宿に行ってきました。

in長野。
「特急あずさかー、交通費結構かかるなあ」とこぼしたら、師匠に「院生はみんな高速バスで行くんだよ」という助言をいただき、新宿から高速バスに乗ることに。
出発・到着時刻ともに電車ルートとほとんど変わらなかったし、バスだと乗り換えもないから、電車よりも楽かもしれない。……そう思ってたんだよなあ。


まず、雨で時速制限がかかった。

極めつけに、事故渋滞に巻き込まれて1時間強遅延。

そして、駅から宿に向かうシャトルバスは指定の時間(集合時間)一本きりだった。
(事故渋滞に巻き込まれた時点でアウト)


駅→宿、車で30分。これはタクシーで行けってこと……?
ゼミ仲間はバスに乗っていないみたいだし、一気に心細くなる。

なんだなんだ、この大惨事!
あれかな、交通費しぶったことのツケかなあ……。
もー、出がけは最寄り駅の階段から落ちるし(足が滑った)、朝からろくなことがないー!


だけど、捨てる神あれば拾う神あり。

駅で運よく関西方面から来たグループ(こちらも雨で電車が遅延)と合流し、みんなでタクシー相乗り。ひとりだったらどうしようかと思ったよ~。
どうにか宿に無事到着。ゼミのほうも、ちょうど全員の自己紹介が終わったところで、まだ本題には入っていなかった。セーフ!

真面目に発表を聞いて、おいしくご飯を食べて、お風呂も入って、まったり宴会。
他大学の学生さんや先生方と交流できる機会はそうそうないので、とっても楽しい。調子に乗って、結構夜更かししてしまった。勧められるままにビールやらワインやらいろいろ飲んだけれど、今回は酔いも回らず。

修論で扱う作家を専門にされている先生から、たくさんアドバイスをいただきました。これからばりばりがんばらないと!


毎度のように直前まで、「あー遠いよめんどうだよー」なんてぼやいていましたが、行ってよかったな。

発表を聞いているだけ……とはいえ、場の緊張感を味わえるのはとてもいいし、なによりすごく刺激的。……勉強不足もものすごく身にしみるので、次の会までには、もっともっとレベルアップを図りたいところ。(特に思想系!)


来年はバスと電車、どうしようかなー。
ダイヤ通りに運行するのであれば、バスで問題ないんだけどなあ。
(帰りの待ち時間「3時間」だけは、ちょっと持て余し気味だけれど)

一年後は発表の担当を任されることになっているので、ちゃんと準備しないと

かれんだー

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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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