ゆうゆう自適。
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同期と一緒に、ベルリン・フィルハーモニーに行ってきました。
国立図書館に行くとき、いつも建物の前を通ってはいるんだけれど、演奏を聴きに行くのは今回がはじめて。
指揮者はヴァレリー・ゲルギエフ。
とても有名かつ人気の指揮者だそうで、彼が指揮するコンサートはチケット入手が困難らしい。今日、この場に来ることができたのは、ひとえにSくんのおかげ。(ぽけっとしていたわたしは完全にたなからぼたもち状態)
曲目は以下のとおり。
Rodion Schtschedrin
Symphonisches Diptychon Deutsche Erstaufführung
Sergej Rachmaninow
Klavierkonzert Nr. 3 d-Moll op. 30
Modest Mussorgsky
Bilder einer Ausstellung (Orchesterfassung von Maurice Ravel)
最初はわりと現代的な曲。
(先月行った謎の教会音楽みたいなのだったらどうしよう……とひそかに恐れおののいていたものの、そこまでわけわからん曲ではなかった)
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番は、さほどメジャーではないらしいのだけれど(有名なのは2番)、とてもきれいな曲。繊細さと力強さを持った旋律がうつくしい。
そしてムソグルスキーの「展覧会の絵」!
金曜日に辻井伸行のピアノコンサートで聴いて、すっかり大好きになってしまったこの曲。(今まで「プロムナード」と「キエフの大門」しか知らなかったけれど、全部通して聴くと本当に美術館の中を歩いているような気分になってくる)
これは、ほんとうにほんとうに、ずるいよーってくらい、よかった。
最後、「キエフの大門」で鐘(Sくん曰く、ある指揮者がベルリオーズの曲のために特注で造らせたらしい)を高らかに鳴らすところなんて、もう反則です。いつまで経っても余韻が消えないよ。
わたしの貧困な語彙では、どうがんばってもこのコンサートのすごさを伝えることはできないけれど、とにかく素晴らしかった。この一言に尽きる。たぶん、今まで生きていた中で聴いた、最高の演奏だったんじゃないだろうか。
あと、ベルリン・フィルハーモニーの音響がすごかった。
結構上のほうに、端っこのほうに座っていたのに、音が天井から降ってくるような感覚にさえなった。
指揮者と、演奏と、音響。
三拍子、綺麗にそろって生まれるハーモニー。
至福のひとときでした。
家に帰ってからも、同期のパソコンに入っていた「展覧会の絵」とラフマニノフの「ピアノ協奏曲2番・3番」を延々と聴いていた。
惚れた!
所詮「わたしクオリティ」なので、にわかでしかないけれど、オペラ・ストレートプレイ・バレエに続いてはまりそう。せっかく「クラシックの聖地」ベルリン・フィルのある街に住んでいるのだもの、今のうちにいろいろ聴いておかないともったいないよねえ。
でも、そんなことより、
損得関係なしに、純粋にいろいろと聴きたい。もっと、もっと。
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かれんだー
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。
無題
遅くなりました
新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。