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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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ベルリンに来てから、街めぐりらしい街めぐりをしていなかったことに気づく。
フランクフルトにでも逃亡しようかと思いましたが、結局ベルリンに留まっていたので、ちょっと近所の散策に行くことにしました。
 
近所というほど近くでもないけれど、行き先はシャルロッテンブルク宮殿。
 
DSCF3564.JPG DSCF3567.JPG DSCF3573.JPG
 
いかにも「観光地!」な場所を想定していたのですが、そんなことはなかった。普通の住宅街を抜けた先に、どーんとお城が立っている。うつくしいバロック様式の宮殿。
 
 
都会の中にこんなに開けた場所があって、大きなお城があって。
そもそも「お城のある街」に暮らしたことがない身としては、かなり新鮮な体験。
 
宮殿と、庭園と……どこになにがあるのかさっぱりわからず、とりあえず最寄りの案内板をぼけっと見てみると、どうやら建物は「旧宮殿」AltesSchlossと「新翼宮」Neue Flügelに分かれているらしい。ふむ。
もともとは要っぽい旧宮殿のみに入るつもりだったんだけれど、複数の宮殿(および関連施設)を回る場合は1日券を買ったほうがお得だったので、そちらを購入。旧宮殿と新翼宮、そして庭園にある離れの「ベルヴェデーレ宮殿」Belvedereを全部めぐって、約3時間とのこと。時刻は14時半過ぎ、ちょっと出遅れたかなあと反省。
 
王妃ゾフィー・シャルロッテが身を置いていた宮殿。メクレンブルクで見たお城は「お城の外観を残した郷土博物館」が多かったので、ひさしぶりにお城らしいお城(日本語ヘン)を見た気がする。
入場料にオーディオ・ガイドのレンタル料も含まれていたので、さっそくエントランスで借りる。これ、いいな。おひとりさまツアーに最適ではないですか。心行くまで、説明が聞ける。
 
DSCF3578.JPG室内を見て、調度品を見て、絵や彫刻を見て……そんな感じで、2時間強。
17世紀末に立てられた旧宮殿と、約半世紀後に拡張された新翼宮。新翼宮には、かつてベルリンを占拠したナポレオンが泊まったこともあるとか。それも王妃のお部屋に!ショックを受けた王妃は、シャルロッテンブルク宮殿に戻ってきた後、新たに部屋をしつらえさせたそうです。よほどナポレオンに部屋を使われたのがいやだったのね……。
 
庭園を一望できるホールや、全長42メートルもあるダンスホールとか、息をのむほどうつくしかった。え、ここ、本当にベルリン?と思ってしまうほど、受ける印象が違う。全然、違う。本当に、この街はいろいろな表情を持っているんだなあ。
宮殿を見た後は、庭園をお散歩。

DSCF3587.JPG

普通に市民の憩いの場。
ベビーカーを押している家族連れとか、ジョギングをしているひととか、いろんなひとを見かける。

そして改めて、ベルリンは緑の多い街なんだなと驚く。
シュプレー川沿いの散歩道は、なんとなくギュストローを髣髴とさせた。

この場所、すごく好き。

と、唐突に思った。

やっぱり、「水」のある風景が一番好きだ。

DSCF3589.JPG道沿いに歩いて、ベルヴェデーレ宮殿に到着。王家所蔵の陶磁器が展示されています。18時まで開館しているものかと思いきや、「17時45分までね」と英語で説明を受ける。15分しかないよ!

「えっ、18時までかと思ったんだけどな……」とつぶやくと、「なんだドイツ語話せるんですね」と言われる。なんかもう予想を裏切るがっかり加減でごめんなさい。でも、ベルリンは観光スポットで外国人を見かけると、英語で話しかけてくることが多いね。メクレンブルクは容赦なくドイツ語だから、その点違う。

最上階から初めて、下るのがいいよ!と言われたので、だーっと3階まで上がって、ぐるっと陶磁器コーナーを鑑賞。ベルリンの有名な陶磁器メーカーはKPMかあ。おかやんや伯母さんたちに持って帰ったら喜ばれるんだろうけれど、……一体いくらするんだこれ……。ヴィレロイ&ボッホみたいなリーズナブル価格じゃないよなあ、どう見ても。そして買ったとしても、どうやって持ち運ぶんだ?

はい、却下。

帰り道は別ルートで。

DSCF3592.JPG DSCF3594.JPG

ほんのりたそがれ時の、秋のシャルロッテンブルク宮殿。
この景色をぼんやりと眺めて、

「ベルリンも悪くないかもしれないなあ」

と、ロストックっ子は思ったのでした。


いつか、この街も故郷と呼べる日が来るのかな?
来ると、いいな。



夜は大学院(東京)の同期と、彼女の同居人と一緒にごはん。
危うく「一人寂しい冷や飯」になるところだったので、ほんとに助かった……。

お食事はインドカレーでした。
ドイツでいうところの「辛くなくしてください」は比較的容赦してくれているように思う。日本のインドカレー屋の「辛くなくしてください」は時と場合によっては油断できない。


食後、同期のおうち(正確には、次の新居)でティータイム。

彼女と知り合ったのは1年前、ちょうど彼女がミュンヘンに留学する直前のことで、そのときはあまりお話する機会がなかった。こうして縁あって、同じ時期にベルリンに来られてすごくうれしい。


「ベルリンであれもこれもしたい」プランを立てていたら、ものすごく膨大なものになった。
うん、少しずつ少しずつ、ベルリン生活を楽しみに思える余裕が出てきたぞ。

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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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