ゆうゆう自適。
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暗いものばかりって本当なのかな、と、そんな疑惑の上がった夜。(Sくん談)
友達と3人で、ベルリン・フィルのコンサートに行ってきました。なんと、生ヨーヨー・マです。
Sくんに、ポディウム席を確保してもらいました。ありがとうー。
「おいおい、おまえ課題はどうしたよ」という声が聞こえるけれど、ここは、息抜き。
帰ったらまた作業するから!
Silvesterコンサートは「満員御礼」という感じだったけれど、今日はそうでもない。
(もちろん人は入っているけれど、空席もぽつぽつと目に入る程度)
たぶん、Silvesterは特別なのね、きっと。
本日のプログラム。
Berliner Philharmoniker
David Zinman Conductor
Yo-Yo Ma Cello
Anders Hillborg
Cold Heat, Première of a work commissioned jointly by the Stiftung Berliner Philharmoniker, Zurich Tonhalle-Gesellschaft and Finnish Radio Symphony Orchestra
Dmitri Shostakovich
Cello Concerto No. 2
Carl Nielsen
Symphony No. 5
近現代の(特に戦後につくられたもの)曲はやたらと難しい印象があるので、ついつい身構えてしまいがちだけれど、今晩の一曲目「Cold Heat」(初演!)は純粋に「音」を楽しめた気がする。
小波のように寄せては返す音、はじける打楽器。冷たさの中にもしっかりと熱がある、そういうふうに解釈したりできるかな。
初演ということで、作曲者が居合わせていました。
自分の書いた曲を、オーケストラがはじめて演奏する。それを、どんな気持ちで聴いていたのだろう。
二曲目はショスタコーヴィチ。
暗い。重厚。いかにも「抑圧されています」といった曲調。
(聞けばショスタコーヴィチはスターリン政権下で抑圧されていたそうなので、こういった曲になっても無理はないと思う)
先月遊びに来た同期に、「展覧会の絵とかが好きなら、ロシアの作曲家から聴きはじめるといいかもね」というアドバイスを受けましたが、ショスタコーヴィチは相当難易度高いかも……。
ヨーヨー・マが演奏している姿を、後ろから拝見。
動きだけを見ると、とてもとても情熱的。重々しいメロディとは対極的です。(恐らく真剣な表情をして弾いていたのだとは思うけれど……)
ニールセンの交響曲第5番も暗いんじゃないの?という考えが一瞬過ぎったけれど、そうでもなかった。
わかりやすさの中に、独特の表現が含まれている感じ。(ボキャブラリが貧困でごめんなさい)重厚だけれど、華やかさもある。音に、色がついたような……。
ぱっと、アマーリエン宮殿ではためくデンマークの国旗が頭に浮かんだ。
この曲は、もう一回じっくり聴いてみたいなあ。
ポディウム席は、やはり演奏者・指揮者の姿を間近から捉えることができるのがいい。
今まで指揮者の違いもよくわからなかったけれど(今もわかっているのか怪しいけれど)、ポディウム席から見ると、それぞれの指揮に特徴があるのが視覚的にわかるように……なってきた気がする。
今夜もまた、よい夜でした。
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かれんだー
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。