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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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留学先にロストックを選んだ最大の理由は、ここでヨーンゾン関係の講義や講演を聴いたり、ゼミに参加するため。
今日は、ヨーンゾンの人生と作品に関する講義を聴きに行きました。これは大学と街の文学館とが合同で開講している「講演」で、一般の方の出入りも自由というかたちを取っています。開催場所もキャンパスではなくて、文学館。

開始20分前くらいに会場に行ったら、もうほとんど満員!最前列ぐらいしか残っていない。
聴衆も学生だけではなく、一般の方(若い方から年配の方まで実に様々)もたくさん来ていて、改めてドイツにおける(あるいはロストックにおける)ヨーンゾンの知名度の高さを認識するに至った。日本じゃこんな情景ありえない……。
自分がこれからお世話になる先生が講演を行うのですが、あいさつをするタイミングをなんとなく逃し、目と鼻の先(なにせ最前列)で微妙に目があったり、あわなかったり。……この会場に東洋人っぽいひといないし、なんとなくわたしが誰が察しているんじゃないだろうか。

さて、講演ですが、これが実に面白かった。
ヨーンゾンがロストック大学に在籍していたのはほんの2年足らずなのですが(その後ライプツィヒ大学に移籍)、その2年の間に起こった出来事が彼の執筆活動にどのような影響を及ぼしたのか、というのが今回のはなしで、大まかな内容は伝記や作品を通じて知ってはいたけれど、その当時の手紙やプロトコルが出てくると一層現実味を帯びてくる。人柄も見えてくる。(ヨーンゾンは若かりしころからヒネクレていたとみた)

講義は以後、作家と、伝記と、作品の関係を常に疑問視しながら進んでいくらしい。楽しみながら、しっかり勉強しよう。
せっかくロストックにいるので、ヨーンゾンの在籍にかかわる書類を大学アーカイヴで閲覧したいなあ……普通にふらっと行って、その場で見させてもらえるものなのかな。

ヨーンゾンの住んでいた家、というのもまだ現存しているとか。
あちこちに作家の軌跡が残っているというのは、すごいことだなあ。


講演後に、先生にごあいさつ。
「YuNです」と自己紹介したら、案の定「きっとそうだと思っていました」というお返事が。たしかに、見渡せども見渡せども、欧米系じゃない人間は自分ひとりしかいない。ははは。

明後日はヨーンゾンの長編大作Jahrestageのゼミに参加します。ちょっとどきどき、ちょっと緊張、でも楽しみでもある。しっかり予習しないと!


(写真:文学館の近くにあった、ロストックビールの工場。朝はビールを発行しているときのにおいがほのかに漂います)
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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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