ゆうゆう自適。
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今日はHanse Sail 2010の最終日。
4日間の開催期間のうち、3日は港に足を運んだことになります。船見たさに!
(本当は朝10時に港に行って、船の一斉出港を見たいと思っていたのですが、ベルリン17時間の疲れがたたって起き上がれなかった……)
ハンザ同盟の船、ハンザ・コグに乗るつもりだったのです。
しかし、到着予定時刻になっても、出発予定時刻が近づいても、コグが港に現れる気配はない。しかも今日の天気は雨。ぼんやり待っていても仕方がないし、帰るか……と、プロムナードを歩きはじめたとき、
ちょうど通りかかった大型のヨットのマストによじ登って、客引きをしている海賊の姿が目に入った。
このHanse Sail 2010に参加している船の中で最も古い大型ヨットNorden(1870年造船、母港リューベック)に乗って、ロストック港をのんびり回る、と。約1時間半で15ユーロ、と普段ヴァルノウ川を走っている遊覧船とそう変わらない値段設定だったので、うだうだ迷った末に甲板に飛び乗りました。こんな立派な船、この機会を逃したらもう乗れないかも!<やっぱり貧乏性
出港と同時に雨が降りはじめた。船は当然風を切って進んでいくので、パーカーを羽織っているにもかかわらず寒いのなんのって!ウインドブレーカーの必要性を切に感じる瞬間。幸い、しばらくしたら雨は落ち着いたので、そこそこ快適に「航海」(航川?)を楽しむことができました。
船上では、海賊さんがいろいろとレクチャーしてくれました。わたしを含め、傘を差している人が何人かいましたが、「船長の視界が妨げられるから閉じるか反対側に行ってくれ!」と注意する場面も。おこらりた。
船の歴史から、船の造りについてまで、細かく説明してくれておもしろい。ほかの船とすれ違う際、「あの船に乗っているのは観光客だから手を振ってやろう」という海賊さんをはじめクルー一同がすてきでした。
川を少し進んで、帆が張られました。おお!「あ、たたんだままなのね」と思っていたので、これはうれしいサプライズ!間近で見られてうれしい。
そのほか、19世紀に海賊が使っていた銃のデモンストレーションが(海賊さん本人によって)行われました。もちろん空砲ですが、結構な音がするんだなあ。
海賊さんは子どもたちにも大人気。
いやー、わたしが子どものとき(4歳)なんて、ディズニーランドにいるフック船長に恐れをなしていたものだけれど、最近の子たちはこわいもの知らずだね!一応、見た目はコワモテの海賊さんにすっかりなついている。いいなあ。一緒に写真撮りたかったかも。こういうとき、おひとりさまはなにかと不便だな。
船を降りる間際に「ロストックでよい時間をお過ごしください」って言われてちょっと気恥かしい気持ちに。……いいんだ、半分地元民で半分観光客だもーん。
すてきなひとときでした!
このあと一旦家に帰って、夜にもう一度、Hanse Sail 2010のハイライト「ネイション・パレード」を見るために港に繰り出しました。
いろんな船が、参加した13カ国の旗をかざしてヴァルノウ川を行ったり来たり。デンマークの船に乗っていた女の子がふたり、ずっと甲板でダンスをしていた可愛かった。「サンタクロースみたいですね!」というアナウンスに、うなずくばかり。(余談ですが、わたしはNikolausをムリヤリ複数形にしたNikoläuseということばの響きがなんかすきです、ユニークで)
そのほかにも、オランダやオーストリア、フランスの国旗をつけた船が続々と。ああ、各国を代表する船なのかな!と思っていたのですが、
なぜアナタがリトアニアの国旗をつけてるのか!
たしかノルウェーで造られて、現在の母港はリューベックでしょ?リトアニアとどんな関係があるんだい?
と、つい先ほど乗った船の驚くべき登場に唖然としていたのでした……。でも、最後の最後に、自分が乗った船が見られてよかった。直感で飛び乗ったけど、大正解だったかもね、Norden号。
こうして、Hanse Sail 2010は静かに幕を閉じました。
そして、まつりのあと。
明日から、港がさびしくなるだろうなあ。
いやいや、でも、ほんとに楽しい4日間だった!
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かれんだー
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。