ゆうゆう自適。
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市立図書館で映画「ロミオとジュリエット」(1968)を借りてきたのでひっそり鑑賞。
この映画、大学2年のときに授業(演劇論)で部分的に観たけれど、全体を通して観るのは今回がはじめて。(ディカプリオ版は一応全部観たけど、冒頭のアロハ+銃のインパクトが強すぎてそれ以外の個所をあんまり覚えていない)
『ロミオとジュリエット』は悲劇だけれど、実はシェイクスピアの4大悲劇には入っていない。なぜかというと、喜劇的な(祝祭的な)要素も多々含まれているからだそう。
……ぼんやり映像観ているだけだと「なぜそうなる!」といろいろツッコミたくなるんだけれど、映画が原作にかなり忠実(台詞までもがShakespeare's English)であることを考えると、そもそも原作がツッコミどころ満載ということになる。
ツッコミどころ満載というか、
「運命のいたずら」
というのか……。
マキューシオはロミオがケンカの仲裁に入ろうとしたがために死亡、
ジュリエットが仮死状態にあることを伝える手紙は数分ほどの差でニアミス、
ロミオが毒を飲んだ直後にジュリエットが目覚める……
登場人物の性格が、直接悲劇を引きよせているわけではない。
まさに「star-cross'd lovers」(悲運の星のもとの恋人たち)そのもの。
はじめてこの映画を観たとき、
別の女性に恋心を抱いていたはずのロミオが、ジュリエットを一目見るなり「心変わり」をし、昔の女は忘れた!と言わんばかりに猛アタックをするさまに「おい!」とひとりツッコミを入れていましたが、
ロレンス神父がそんなわたしのツッコミを作中で代弁してくださいました。
設定とかそういうものを一瞬忘れて、思わず「そうだよね!」と同意。
いやはや。
ずっと、舞台を観ているような気分でした。
若かりしオリヴィア・ハッセーが可愛かった。
しかし、「ジュリエットは(まだ)13歳」と思いながら観ると、なんだかどきどきする……。
これは名作だよねえ。
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かれんだー
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。