ゆうゆう自適。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
レストランでひと働きしたあと、上野で親と合流する。
目的地は西洋美術館、ムンク展。
おとやんが前々から「行きたい!」と言っていたところ、運よく美博で招待券を3枚もらったので、いざ決行。
ムンクといえば「叫び Geschrei」。
逆に、「叫び」以外のイメージがない。
展示会場に足を踏み入れたが最後、たちまち沈鬱な気持ちになるんじゃないか?という不安がよぎる。
実際はそんなにおどろおどろしいものではなく、ああムンクってこういう絵を描くんだなあ、こんなモチーフを大事にしてるんだなあ、と、今まで持っていた(限られた)ムンク・イメージを塗り替えるよい機会だったと思う。
「叫び」はなかったけれど、その「続編」に当たる「不安」「絶望」を見る。
そこまで言うか!とツッコミたくなるほどの、くらーいタイトル。
愛と、生と、性と、恐怖と、死と。
生々しいまでの人間の感情を、表現しようとした、と。
とあるドイツの眼科医さんが、ムンクに「子ども部屋に飾る絵を描いてよー」とお願いした挙句、あまり子ども向けではない生々しい絵(抱き合ってる男女が描かれている絵)を差し出され、受け取りを拒否したというエピソードがあります。
「子ども向けにしてね」と念を押された上で仕事を引き受け、要望に逆らうムンクもムンクだけど、一番間違ってるのはムンクの絵を子ども部屋に飾るという英断(?)を下した眼科医だと思う。
夜中に目覚めたら、ぼんやりなにかが浮かび上がってきそうな……。いやいや、そんな絵が自分の部屋に掛けられた日には、子ども泣くよ絶対。わたしは飾りたくない!
そんなムンク展でした。
「死と乙女」という、女性と骸骨がダンスをしている絵があるのですが、とあるお父さんが幼い娘さんに「女のひととガイコツさんがねー、踊ってるんだよー」と解説しているのがなんとも愛おしかった。ガイコツさん……!
そんな生々しい絵が多数展示されている中、ほのぼのタッチで描かれた「家の前の子どもたち」(とかなんとか……うろ覚えだ)にほんわかした気分になったのでした。
母親といろいろツッコミながら見たけれど、なかなか楽しかった。
……ムンクの描く男性が、たまに「オバQ」に見えて仕方がないのは、気のせい?
そのままおうちに帰って、おかやんに誕生日プレゼントのエプロンを手渡す。
喜んでもらえた。わーい。
この記事へのトラックバック
かれんだー
04 | 2024/05 | 06 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
りんく
かてごり
最新とらっくばっく
ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。
無題
ムンク
ちょっと落ち着いたら、ちょろっと見に行くとか!(土日でも結構空いてましたよー)
ただ、ある程度くらーい気分にならざるを得なくなるので、準備が必要かも……です
無題
あわわ
うーん、上野に行ったついでにふらっと見てくるとか!
……最悪、うちの美博にそのうちカタログがやってくると思うので、気分だけでもムンクに浸ってください~。