ゆうゆう自適。
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ことばを、「向こう岸」に運ぶ。
翻訳関係の勉強会に行ってきました。
お世話になっている先生から、いきなり当日に案内のメールが届き、対処できなかった一回目。
そもそも連絡がなかった二回目。
三回目にしてようやく参加が叶いましたが、細かい説明を受けていないので会の主旨自体がよくわかっていないというだめっぷり。(10月に開かれる翻訳シンポジウムに向けての会議&勉強会の模様)
今回のテクストは多和田葉子『アルファベットの傷口』(文庫版改題:『文字移植』)。
事前に手渡された資料はなぜか英語。
「ドイツ人を中心にして集まる会で、なんで多和田葉子を英語で読むのか?」と疑問を持ちながら、読んだ。
とにかく読むのに精いっぱいで、「原作は日本語ドイツ語訳が存在しないから英訳使用」というごくシンプルな流れに気づかず、「オリジナルと翻訳」について考えることができなかったのがひたすらイタイ。
とりあえず隅っこで、ドイツ語で繰り広げられるハイレベルな討論に耳を傾けていました。
(わたしと同じく)翻訳しか読んでいないひと(主にドイツ人)、両方とも目を通したひと、日本語版しか読んでいないひと……それぞれの立場からの意見は、大変興味深かった。英語からドイツ語の概念を読み取るとか、ささっと読んでいるだけじゃあわからない。もっとしっかり、アンテナを張らないとね
翻訳について討論する機会なんてこれまでなかったから、とてもよい刺激になったなあ。もうちょっと修行を積んで、討論の仲間入りを果たしたいところです。(少なくとも翻訳論にベンヤミンとデリダを持ち出せるレベルでは、まだない)
とりあえず多和田葉子の「オリジナル」を近いうちに読んで、自分の中で消化させよう。
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かれんだー
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。