ゆうゆう自適。
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地震発生から3日、少し落ち着いてきたので、つらつらと思ったことを書きます。
日本で大きな大きな地震が発生したと知ったのは、ベルリンの地下鉄の中。
車輌内に設置されたテレビモニタが、下車直前に「日本」「マグニチュード8強」の文字を映したような気がした。
今、日本からドイツ語講習セミナーを受けに来ている学生さんのチューターとしてベルリンをあちこち動き回っているのだけれど、地震のことは彼ら経由(海外対応の携帯電話を持参してきた子が何人かいて、いち早くニュースをキャッチしていた)で改めて知った。
学生さんたち、および引率の先生が冷静だったおかげか、その場で取り乱すようなことはなかった。たぶん実感がなかったんだと思う。
大変だったのはそのあとで、大学のパソコンでニュースを見たとき、なにが起こっているのか理解できずにパニックになりかけた。家族の携帯電話のメールアドレスをそらで覚えていなかったので、mixiから妹に連絡。あと、パソコン宛てに簡単なメール。
思いのほかすぐに返信があって、ひとまずほっとした。地震発生当時、母は伯母と外を歩いていたらしいのだけれど、けがはなし。電車が止まって帰れなくなったので、伯母の家(=わたしの家)に泊まることにしたとのこと。そして家の鍵を持っていない父は、マクドナルドで夜を明かしたらしい。妹はスキー合宿で長野。家族が無事とわかって、まずは一安心。
翌朝、伯母と富山の祖母に電話をかけた。ふたりとも至って普通で、何事もなかったかのよう。
ほっとしたところで、じわじわと現実が押し寄せてくる。
地震、津波、そして原発での爆発事故――ドイツのニュースを見ても、日本のニュースを見ても、なにがどうなっているのか、これからどうなるのか、まったくもってなにもわからない。
これほど、日本を遠くに感じたことは、未だかつてない。
今、自分になにができるんだろう?
それはむやみに悲観的になることではなく、信じること。祈ること。
自分にできること、やるべきことをすること。
ニュースが錯綜するなか、迷わず正しい情報をつかむことは難しいけれど、頭を使って見極めなければ。
あとは、しない善よりする偽善、ということで、募金をしてみた。
今はネットで簡単に募金ができる世の中になっているんだなあ……。
日本赤十字はいつまで経ってもホームページが表示されなかったので、日本で口座を持っている三菱東京UFJ銀行経由(窓口はNGOジャパン・プラットフォーム)で。
遠い日本。
でも、自分が今、日本から遠く離れた場所にいることにも意味があるはず。
うじうじしたって、なにもはじまらない。
被災された皆さまの無事を祈るとともに、これ以上事態が悪化しないことを切に願いながら、目の前の「日常」を生きる。一歩でも前に進むためにも。
明日からは、「通常営業」。
ドイツにいる友達が、日本に住む家族のことを心配してメールを送ってくれました。
何人も、何人も。
ありがとう。本当に、ありがとう。
ドイツ人が冷たいっていうひとは、一体なにを見ているのだろう。
この国のひとは、とてもあたたかいです。本当に。
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かれんだー
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りんく
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。
無題
遠くにいればそれは、それでまた大変な心境ですものね。やれる自分の目の前の事をかたづけていくしかないんですよね。
ありがとうございます
メッセージありがとうございます。
うちは幸いほとんど被害を受けませんでしたが、不便な生活を強いられているかた、家をなくしたかた、命を落とされたかたもたくさんいます。亡くなられたかたの冥福を祈るとともに、早く事態が落ち着くことを願うばかりです。
遠い場所にいる今、自分にできることは限りなく少ないです。それでも、今は自分の「日常」を生きるしかない。できることを、やるべきことを、やる。簡単そうで、とても難しい。
お互い、無理しない程度にがんばりましょう!