ゆうゆう自適。
つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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シャウビューネ(Schaubühne)に行ってきました。
うちからもっとも近い劇場なのだけれど、行くのは今日がはじめてだったりする。演目はソフォクレスの「アンティゴネー」。
当初は、チケットが完売してしまったオペラ「椿姫」の代わりに……と、割と軽い気持ちで行くことに決めた「アンティゴネー」。開始10分で、「ナメてかかってごめんなさい」と心から反省した。すごく面白かった!
「人間関係のありかたについて」考えるワークショップ(のようなもの?)で、「オイディプス王」、ひいては「アンティゴネー」が題材として取り上げられることに。司会者1名、参加者5名、全員男性。ロール・プレイでギリシア悲劇を紐解いていきます。
父を殺し、母と結婚したオイディプスは、故郷テーバイを去る間際に自分のふたりの息子、エテオクレースとポリュナイケスに呪いをかけた。彼らは一年おきに交代で国を治めることになっていたのだが、一年後、エテオクレースが交代を拒んだため、ポリュナイケスは王位を奪還すべくテーバイに攻め込む決意をする。
兄弟は相打ちで戦死し、叔父にあたるクレオンが王位を引き継いだ。
クレオンは反逆者であるポリュナイケスの埋葬を禁じるが、ふたりの妹・アンティゴネーは禁を破り、クレオンと対立する……。
司会者と、参加者のうち3名はコロス(合唱)役も担っているのですが、それがまさかの「ロックバンド形式」!ヘルダーリン訳のコロスを、激しいビートに乗せて歌う。すごい。
ロール・プレイからはじまっているので、メインの俳優さんふたりの役柄が相互に入れ替わったり、違う役を与えられたりする。アンティゴネー/クレオンでさえ、入れ替わる。キャストがオール男性なのも、このロール・プレイの特色を全面に出すためでしょうか。
現代的な味つけのされた「アンティゴネー」、とても刺激的でした。
うーん、中学のときに読んだときはそれほど心動かされなかったけれど、こうやって改めて観ると興味深いなあ、「アンティゴネー」。
以前「アンティゴネー論」で泣かされた経験から、ヘルダリーン訳は相当難解なんだろうなと身構えていましたが、思ったよりもわかりやすかった。(あらすじ/テクストを知っているからかもしれないけれど)
はじめてのシャウビューネ、一回きりで終わらせるのはもったいない。
「ベルリン・アレクサンダー広場」は2月3月は上演されない模様。残念。
来月の「ペンテジレーア」が気になるけれど、クライスト原作なのになぜかテクストがフランス語。……あ、フランスから劇団がゲストでやってくるのかしら。
うちからもっとも近い劇場なのだけれど、行くのは今日がはじめてだったりする。演目はソフォクレスの「アンティゴネー」。
当初は、チケットが完売してしまったオペラ「椿姫」の代わりに……と、割と軽い気持ちで行くことに決めた「アンティゴネー」。開始10分で、「ナメてかかってごめんなさい」と心から反省した。すごく面白かった!
「人間関係のありかたについて」考えるワークショップ(のようなもの?)で、「オイディプス王」、ひいては「アンティゴネー」が題材として取り上げられることに。司会者1名、参加者5名、全員男性。ロール・プレイでギリシア悲劇を紐解いていきます。
父を殺し、母と結婚したオイディプスは、故郷テーバイを去る間際に自分のふたりの息子、エテオクレースとポリュナイケスに呪いをかけた。彼らは一年おきに交代で国を治めることになっていたのだが、一年後、エテオクレースが交代を拒んだため、ポリュナイケスは王位を奪還すべくテーバイに攻め込む決意をする。
兄弟は相打ちで戦死し、叔父にあたるクレオンが王位を引き継いだ。
クレオンは反逆者であるポリュナイケスの埋葬を禁じるが、ふたりの妹・アンティゴネーは禁を破り、クレオンと対立する……。
司会者と、参加者のうち3名はコロス(合唱)役も担っているのですが、それがまさかの「ロックバンド形式」!ヘルダーリン訳のコロスを、激しいビートに乗せて歌う。すごい。
ロール・プレイからはじまっているので、メインの俳優さんふたりの役柄が相互に入れ替わったり、違う役を与えられたりする。アンティゴネー/クレオンでさえ、入れ替わる。キャストがオール男性なのも、このロール・プレイの特色を全面に出すためでしょうか。
現代的な味つけのされた「アンティゴネー」、とても刺激的でした。
うーん、中学のときに読んだときはそれほど心動かされなかったけれど、こうやって改めて観ると興味深いなあ、「アンティゴネー」。
以前「アンティゴネー論」で泣かされた経験から、ヘルダリーン訳は相当難解なんだろうなと身構えていましたが、思ったよりもわかりやすかった。(あらすじ/テクストを知っているからかもしれないけれど)
はじめてのシャウビューネ、一回きりで終わらせるのはもったいない。
「ベルリン・アレクサンダー広場」は2月3月は上演されない模様。残念。
来月の「ペンテジレーア」が気になるけれど、クライスト原作なのになぜかテクストがフランス語。……あ、フランスから劇団がゲストでやってくるのかしら。
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YuN
ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。