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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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今週いっぱいは上野に出没しています


以下、宣伝。
バウハウス・デッサウ展 http://www.bauhaus-dessau.jp/index.html
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博物館で仕事をしてから、その足で西洋美術館へ。

ただ券をもらったのに、ずっとずっと行けずじまいだった「ウルビーノのヴィーナス」展。
近々有効期限が切れるので、今のうちに行かねば!ということで、学校の帰りにふらりと上野へ。


館内に入ったのは16時近く、さほど混んではいなくて、結構さくさく見られた。
気に行った絵をじっくり見なおすこともできて、実に快適。(新美もこうであればいいのに……)

「ウルビーノのヴィーナス」展というよりは、ヴィーナスばかりを集めたヴィーナス展、といったほうが近いかも。

古代、およびルネサンス期のさまざまなヴィーナス像が見られて、かなり楽しかった。
ローマ・ギリシア神話とのつきあいが長いせいか、わくわくして仕方がない。ツボとかテラコッタ像とか見ると、無条件に血が騒ぐ!……いや、ルネサンス期の見事な絵画や像も、もちろん素晴らしいんだけれど。

目玉の「ウルビーノのヴィーナス」は、やっぱりきれいだった。
しかし、ヴィーナスが昔のクラスメイトになんとなく似ていて、ちょっとどきどきしてしまった。一回「似てるなあ」って思っちゃうと、もうそのひとにしか見えない。こまった。

「似ている」つながりで、「息子アンテロスをユピテルに示すヴィーナスとメルクリウス」のヴィーナスも、別の友達になんとなく似ているような気がした。関係のないところで、しみじみ。


ヴィーナスがらみで、「パリスの審判」の一連シリーズもあった。

パリスの審判といえば、トロイア戦争。
そしてヴィーナスは、ローマ伝承の英雄・アイネイアスの母でもある。
アイネイアスは、『カッサンドラ』においては、主人公・カッサンドラの恋人……。

……って、ここに来てまで修論にからめとられるか!

なんてね。
見られてよかった


一番最後に見た、「キューピッドを鎮める賢明」がとても目を引いたので、ポストカード購入。


せっかく上野に来たので、ついでに「お花見」もしてくる。
「歩きながらお花見」。

これまで「車窓からお花見」で我慢していたけれど、……直に直接見るのとは、やっぱりぜんぜん違う!すっごくきれい!そのぶん、ひとも多かったけれど。


うん、楽しい一日だった。

美博@資料室で勤務。
去年の11月ごろ~先月までに登録したカタログのチェック&ソート。

先日行った横山大観展のカタログがあったので、こっそり見ていると、ボスが室内に入ってきた。
差し出されたのは、一通の封筒。

なんと、明日からはじまる展示会の内覧会&レセプションの招待状!
美博のスタッフはみな忙しいということで、ありがたく頂戴しました嬉しい!


場所は、件の国立新美術館。
前述したように、あんまり好きな美術館ではないけれど、「レセプションの食事がおいしい」のひとことにつられてGO!(超単純)


お友達を拉致して(毎度ありがとうございます)、いざ、乃木坂へ。
さすが六本木、ただの内覧会とは違って、MAX厳戒態勢。(別に六本木に限ったことではないと思うけれど、場所が場所なので、なんとなくそんな印象を受ける)

なんちゃってVIP感。続く、場違い感。

入館して、まずはカタログをゲット。これが本来のミッション。
続いて、ちょろっとお菓子&ドリンクをいただく。セカンド・ミッション。

そうしてようやく内覧会へ。


アーティスト・ファイル 2008 ― 現代の作家たち

身近なもので作り上げた作品群。絵画。
写真や映像も。

各作家のテーマ設定が興味深かった。
作品に関する説明は基本情報(素材、年号、タイトルなど)に限られている。「どこ」を撮っているのか、「なに」を撮っているのか?

「作者の手を離れた作品」ってこういうものを指すのかな、という話をした。
なにを読み取るのも自由。

数あるメディアの中でも、ある特定の一瞬を切り取る写真は、すごく面白いなあと思う。
被写体を選んで、時間も場所も、角度も、光の具合も、ぜんぶ計算して、ひとつの作品ができあがる。シャッターを押して写真を撮ることくらいは誰にでもできるけれど、……まったく同じ瞬間は、きっと捉えられない。


こんな特別な機会でもなければ、今回の展示に行くことはなかったと思う。
ありがたや。

新美もね、これだけ空いていれば見やすいんだけどなあ。


次は「ウルビーノのヴィーナス展」に行く予定!

ただ券をもらったので、おとやんおかやんと一緒に「没後50年 横山大観:新たなる伝説へ」展へ行く。国立新美術館。


はじめに言うと、新美はあんまり好きじゃない。

館内のレイアウトはなんだか見づらいし、客層も上野と少し勝手が違う。全体的に「おほほ」な感じがするのは気のせいか。ブランドもののバッグが繰り出すボディブロウ、クリティカルヒット

しかし一番腹が立つのは、いかにも「六本木エリアに来たついでに立ち寄った」的なカップル!
館内狭いんだから、背中に抱きついて移動とかやめようよ、ねえ。こんなところでまで「片時も離れません」アピールせんでいいから。
どれだけ人ごみにもまれても、「絶対に手を離しません」アピールもしなくていい。悪いけど邪魔です

「モネ展」の悪夢再来だ……。


横山大観の作品を見るのははじめてで、楽しみにしていたんだけれど、外的要因にはちょっと辟易。
40メートルもの絵巻を前にしても、これでもか!ってくらいに渋滞していたら、なんかもういいや、って感じになってしまう。(超やる気ない)

いやでも、全体的には楽しめました。

今回のイチオシは「迷い子」。
小さな子どもが、大人に囲まれてます。

お釈迦さま、イエス・キリスト、(よくわからないけれど東洋系の識人)。

たしかに迷い子!

大観の描く「おじさま」は結構渋くて好みだったなあ。
そんなどうでもいいハナシ。

タダ券をもらったので、両親と一緒に葛飾北斎展@江戸東京博物館に行ってきた。

平日のお昼だからそんなに混んでいないだろうなあ、と思っていたら、駐車場には観光バスの列。来館者の年齢層は、相当高かった。おじいさんおばあさんばかり。
しかしまあ、この年配の方々のマナーがめっぽう悪くて、遠くから絵を見ているにもかかわらず「見えない!」みたいなことを言われると、さすがにかちんと来る。ちゃんと見たいなら並んでくれ

オランダ、イギリス、フランスに渡った作品がかなり多く、「里帰り展示」となったわけだけれど、……絵のど真ん中に所蔵印が押してあるのを見ると、なんかがっくりきちゃう。もっと絵を大切にしようよー


葛飾北斎というと、「富士山」「高波」というイメージがものすごく強かったのだけれど(ふりかけやお茶づけに入っていたイラストカードが脳裏に浮かぶ……)、今回の展示では風俗画も何点か見られて、なかなか面白かったです。

だけど一番印象に残ったのは、やっぱり「富士三十六景」!
どんなにちっちゃくても、きちんと富士山が書き込まれているところに愛を感じた「ああっ、富士山、あんなところに!」と、おかやんと一緒に過剰反応(笑)。
両国からも、日本橋からも富士山は見えたのかな。ああでも、すっごく天気がいいときはうちからも見えるから、見えたのかもしれないなあ。


全体的にはよい展示でした

かれんだー

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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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