ゆうゆう自適。
つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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美術館めぐりのはなし。
2日ぶりに、晴れ。秋晴れ。
こんな日こそ、出かけなくっちゃ。どうせ学生証だって届いていないんだし!(まだ言うか)
というわけで、ご近所散策第2段。
Museum Berggruen(ベルクグリューン美術館)とSammlung Scharf-Gerstenberg(シャルフ・ゲルステンベルク・コレクション)に行ってきました。
もともとはベルクグリューン美術館だけのつもりだったんだけれど、チケットを購入すれば真向かいにあるシャルフ・ゲルステンベルク・コレクションにも入れるということだったので、はしごしました。(本当はZoo付近にある写真美術館にも入れるんだけれど、時間の都合で断念)
ドイツの博物館・美術館で学割が適用されると、一気にチケット代が半額になる。地区によっては何館か同時にめぐることもできるし、なんともうれしい。無料キャンペーンがなくなっても、どんどん行こう!って気持ちになる。

さて、ベルクグリューン博物館。
実はシャルロッテンブルク宮殿の、道路を挟んで反対側にあります。
そんなわけで、今日もシャルロッテンブルク宮殿周辺をちょっとお散歩。
ここ、すごくすき。今のところ、ベルリンでたぶん一番すきな場所。
ベルクグリューン博物館は、ベルクグリューンさんが集めたコレクションが展示されている美術館。
主な展示作品はマティス、ピカソ、パウル・クレー。あとはジャコメッティの作品がいくつか。
マティスといえば、わたしの中のイメージは「切り絵」。
パナソニック・ミュージアムで見たなあ。あの、今にも紙から飛びだしそうな感じが好きだ。
ベルクグリューンさんはピカソとお友達だったそうで、めちゃくちゃたくさんの絵がある。"pour mon ami Berggruen"という筆が入っている絵もあるので、結構親交もあったのでしょう。
しかし、……ピカソは初期の絵からずーっと続けて見ていくと、面白いね。ぱっと見、「なにがあったんだピカソ!」と叫びたくなる。突然キュビスムの時代が到来するもんね。
ピカソの絵を見る際は、彼の女性関係を踏まえると面白い……という話を以前「美の巨匠たち」で聞いた気がするけれど、たぶんそうなんだろうな。(たしか「泣く女」がそのもっともたる例だったような)
ある女性が写実的に描かれていたかと思ったら、次の瞬間には多角的に表現されていたりと、常に驚かされてばかり。しかし、……ずーっと見てると、これ、つかれるね。
ピカソといえば、「足を洗う女」があった。
あ、これ、日本で見たぞ。ルノワール展かな?ルノワールの「足を洗う女」(タイトル自信ない)をモチーフにしているやつだよね?
エントランス付近にあったカタログをぱらぱらとめくって、確認。やっぱり、ルノワールの絵を土台にしているんだ。なるほど、と思っていたところで、学芸員に声をかけられた。「もう、展示はご覧になられましたか?」展示を見ないでカタログだけ見ている人と思われたのかなあ。
ピカソにしろ、パウル・クレーにしろ、とことん精神力を消費する。
なんかヘヴィーなモチーフのものが多かったなあ。「足を洗う女」なんて数少ない例外のひとつじゃない?
しかし、これはまだ序の口。
与えるインパクトは、向かいにあるシャルフ・ゲルステンベルク・コレクションのほうが更に上を行く。

「シュルレアリスムの世界」という副題が示しているように、ここのコレクションはシュルレアリスム派のものが中心。ベルクグリューン美術館にも絵に説明がついていなかったし、ここもそうだろうなと思って、無料のオーディオ・ガイドを借りて回ることに。
いやあ、すごかった。もう、なにがなんだか……。いろんな絵が次から次へと出てきて、さっぱり意味がわからなくて、オーディオ・ガイドを聴いてようやくぼんやり理解できる感じ。すさまじく消耗する。「目に見えないものを描く」「無意識を表現する」ことを掲げているシュルレアリスムだけあって、おどろおどろしいものが多い。
シュルレアリストに名を連ねた画家の中では、ジョアン・ミロが好きなのですが、ミロの絵は1、2枚しかなくて残念。いつか生で見てみたいんだけどなアルルカン。
3月の研究会で出てきたレネ・マグリットの絵を何枚か見ることができたのは、よかった。
もともと印象派の絵が好きなので、表現主義よりあとの絵はちょっと苦手なのだけれど、こうして展示を見ていると、時代背景を含めてもっと勉強したいなあと思った。
2日ぶりに、晴れ。秋晴れ。
こんな日こそ、出かけなくっちゃ。どうせ学生証だって届いていないんだし!(まだ言うか)
というわけで、ご近所散策第2段。
Museum Berggruen(ベルクグリューン美術館)とSammlung Scharf-Gerstenberg(シャルフ・ゲルステンベルク・コレクション)に行ってきました。
もともとはベルクグリューン美術館だけのつもりだったんだけれど、チケットを購入すれば真向かいにあるシャルフ・ゲルステンベルク・コレクションにも入れるということだったので、はしごしました。(本当はZoo付近にある写真美術館にも入れるんだけれど、時間の都合で断念)
ドイツの博物館・美術館で学割が適用されると、一気にチケット代が半額になる。地区によっては何館か同時にめぐることもできるし、なんともうれしい。無料キャンペーンがなくなっても、どんどん行こう!って気持ちになる。
さて、ベルクグリューン博物館。
実はシャルロッテンブルク宮殿の、道路を挟んで反対側にあります。
そんなわけで、今日もシャルロッテンブルク宮殿周辺をちょっとお散歩。
ここ、すごくすき。今のところ、ベルリンでたぶん一番すきな場所。
ベルクグリューン博物館は、ベルクグリューンさんが集めたコレクションが展示されている美術館。
主な展示作品はマティス、ピカソ、パウル・クレー。あとはジャコメッティの作品がいくつか。
マティスといえば、わたしの中のイメージは「切り絵」。
パナソニック・ミュージアムで見たなあ。あの、今にも紙から飛びだしそうな感じが好きだ。
ベルクグリューンさんはピカソとお友達だったそうで、めちゃくちゃたくさんの絵がある。"pour mon ami Berggruen"という筆が入っている絵もあるので、結構親交もあったのでしょう。
しかし、……ピカソは初期の絵からずーっと続けて見ていくと、面白いね。ぱっと見、「なにがあったんだピカソ!」と叫びたくなる。突然キュビスムの時代が到来するもんね。
ピカソの絵を見る際は、彼の女性関係を踏まえると面白い……という話を以前「美の巨匠たち」で聞いた気がするけれど、たぶんそうなんだろうな。(たしか「泣く女」がそのもっともたる例だったような)
ある女性が写実的に描かれていたかと思ったら、次の瞬間には多角的に表現されていたりと、常に驚かされてばかり。しかし、……ずーっと見てると、これ、つかれるね。
ピカソといえば、「足を洗う女」があった。
あ、これ、日本で見たぞ。ルノワール展かな?ルノワールの「足を洗う女」(タイトル自信ない)をモチーフにしているやつだよね?
エントランス付近にあったカタログをぱらぱらとめくって、確認。やっぱり、ルノワールの絵を土台にしているんだ。なるほど、と思っていたところで、学芸員に声をかけられた。「もう、展示はご覧になられましたか?」展示を見ないでカタログだけ見ている人と思われたのかなあ。
ピカソにしろ、パウル・クレーにしろ、とことん精神力を消費する。
なんかヘヴィーなモチーフのものが多かったなあ。「足を洗う女」なんて数少ない例外のひとつじゃない?
しかし、これはまだ序の口。
与えるインパクトは、向かいにあるシャルフ・ゲルステンベルク・コレクションのほうが更に上を行く。
「シュルレアリスムの世界」という副題が示しているように、ここのコレクションはシュルレアリスム派のものが中心。ベルクグリューン美術館にも絵に説明がついていなかったし、ここもそうだろうなと思って、無料のオーディオ・ガイドを借りて回ることに。
いやあ、すごかった。もう、なにがなんだか……。いろんな絵が次から次へと出てきて、さっぱり意味がわからなくて、オーディオ・ガイドを聴いてようやくぼんやり理解できる感じ。すさまじく消耗する。「目に見えないものを描く」「無意識を表現する」ことを掲げているシュルレアリスムだけあって、おどろおどろしいものが多い。
シュルレアリストに名を連ねた画家の中では、ジョアン・ミロが好きなのですが、ミロの絵は1、2枚しかなくて残念。いつか生で見てみたいんだけどなアルルカン。
3月の研究会で出てきたレネ・マグリットの絵を何枚か見ることができたのは、よかった。
もともと印象派の絵が好きなので、表現主義よりあとの絵はちょっと苦手なのだけれど、こうして展示を見ていると、時代背景を含めてもっと勉強したいなあと思った。
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YuN
ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。