ゆうゆう自適。
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今晩はベルリーナ・アンサンブルでブレヒトの「肝っ玉おっ母とその子どもたち」を観劇。ベルリーナ・アンサンブルでブレヒト!王道!
その前に友達のおうちに行って、夕食をごちそうになる。
なんと、お手製のビビンパ!おおお、さすが韓国!お国の料理が出た!
食べている間に、「彼女を我が家に招待したときにはなにを作ろう」と必死に考えていました。なんだろう、いかにも日本っぽくて手軽に作れるものって。……ちらし寿司?にくじゃが?なんだろ。しょうゆベースにすれば和風な感じは出せるんじゃないのと思うのは、安直過ぎるか。
まあ、そのときになったら考えよう……。
当たり前といえば当たり前だけれど、韓国でも炊飯器使うよねえ、としみじみ思った。
(お鍋でお米を炊くという生活にすっかり慣れきっているので、ドイツで炊飯器を使うという発想がない)
さて、「肝っ玉おっ母とその子どもたち」。これも事前に原作を読んでから観に行ったのだけれど、おかげで心行くまで楽しめました。筋は知っていたけれど、実はちゃんと読んだことがなかったので、すごくよい機会にもなった。(クライストの次に読んだせいか、テクストはものすごく読みやすかった……)
「戦争被害者は、戦争から利益を受容する立場にもなりうる」という、戦争の持つ裏と表の「顔」を指摘した「肝っ玉おっ母とその子どもたち」。商売繁盛!と言わんばかりに戦争を歓迎する一方で、(子どもたちを次々と失うことにより)戦争を呪うアンナの両面性が丁寧に描かれていた。
席が思ったよりも舞台に近くて、細かいところまでよーく観えたということもありますが、とにかく迫力がすごい。ガラス瓶とかガラスジョッキとか、小道具とか派手に壊す、壊す!
肝っ玉おっ母・アンナ役の女優さんはもちろん、口が利けないカトリン(娘)役の女優さんの迫真の演技がすごくよかった。原作の設定上「あまり器量が良くない」とのことらしいけれど、可愛かったよー。
歌パートとかどうするんだろう、と密かに思っていたけれど、流れに溶け込んでいて見どころ・聴きどころ満載。
唯一「ん?」と思ったのは、荷馬車にかかっていた「COURAGE & Co.」のネオンの看板。あれだけは(舞台が30年戦争時のヨーロッパであることを考えると)どう考えても浮いている。観客ウケはよかったみたいだけれど。
でもでも、全体的には大満足。
個人的には「こわれがめ」よりよかったという印象。ジャンルが違うので一概には言えないけれど。
テクストを読むだけでは、足りない。舞台を見る醍醐味って、こんなふうに「場を体験」することにあるんだなあ、と観劇初心者は思ったのでした。
今月末くらいに「三文オペラ」が上演されるらしい。気になる。
オペラも観たいし、時間をうまくやりくりしないとね。
どうでもいいところでストレスが蓄積されているので、許されるなら観劇三昧したいところだけれどね。
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かれんだー
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。