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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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午後からHUの大学図書館に行ってきました。
 
大学図書館はロストック大学とFU、HUくらいしか行ったことがないけれど、どこも入館前にロビーで手荷物(かばん類、コートなど)を預ける必要がありました。貴重品やノート、パソコンなど、図書館内の作業で使うもののみを取り出し、残りはロッカーに入れて鍵をかける。
HUもそうだろうなと、ロビーをきょろきょろ見回してみると、「クローク」の看板を発見。さっそく、看板が示すとおりに地下へと下りる。財布と学生証(仮)、それから重要書類の入ったファイルのみを取り出して、コートとバッグ類をロッカーに入れる。コインを入れて使うものではなかったようなので、とりあえず扉を閉めた。
 
はて。
 
周りのロッカーにはすべて、南京錠がついている。あれっ、もしかして南京錠で鍵をかけるの?ロッカーの中に入っているのかな。
扉についている小さな取っ手に手をかける。……開かない。右に回しても、左に回しても、開かない。
 
なんかまずいことでもしたんだろうか。
 
とりあえず、入口ゲート付近にいるガードマンに相談しようと思い、階段をのぼった。
「よくわからないままロッカーの扉を閉めたら、そのまま開かなくなった」という旨を伝えると、ガードマンを次のように言い放った。
 
「じゃあ、ロッカーをこじ開けるしかありませんねえ。24時前にロッカーをこじ開けてはいけない決まりになっているので、それまで待っているか、明日出直して荷物をピックアップするかしてください」
 
ただ今の時刻、15時前。
24時まで、あと9時間ちょっと。
 
のおおおおお!
 
なんだそれ、なんだそれ、なんだそれ!
家の鍵は手元にあるから帰れるし、お財布もあるからごはんも食べられるけれど、……この寒い中、コートなしで朝晩外をうろうろする度胸はわたしには、ない。
 
なんなんだ、この不親切設計。田舎から出てきた学生に優しくないー!(自分の目が節穴であることはこの際置いておく)
しかも、ネットの説明文を読んだ限りでは、ロッカーの南京錠は備えつけじゃなくて持参?……そういうことはもっと目立つところに書いて!ネットに接続できない人もいるんだから!
 
納得はいかないけれど、これ以上ぐだぐだ文句を言っていても仕方がないので、パソコンでメールやブログのエントリを書いたりしながら、24時まで待ってみることに。
 
午後、FUで人と会う約束があったけれど、携帯電話もロッカーの中だから連絡の取りようがない。あーあ。きちんと時間を決めていたわけではなかったし、適度に流してー、と祈るほかない。
 
 
図書館内のパソコンを使用するための正式IDは未だ届いていないので、先日留学生サポートでもらった仮IDとパスワードでログイン。……正式IDをもらうために来たのに、結局正式な学生証が送付されるまでは一切手続きができないらしい。うあああ、面倒。そして、空回りしすぎだ、自分。
 
どうにかこうにか、4時間弱ほど時間をつぶしたところで、図書館内に併設されているカフェに向かった。今日はまともにお昼ごはんを食べる時間がなかったから、おなかすいた。
 
ロビーに下りると、入口付近にどこか見覚えのあるひとの顔が。失礼とは思いつつ、「ん?」とまじまじと顔を見てしまった。
 
大学(東京)の同期のSくんのような気がするんだけど。
 
ためしに声をかけてみると、相手がくるっとこちらのほうに向いた。やっぱり!
 
今学期からHUに留学するとは聞いていたけれど、まさかこんなところでばったり出くわすとは……さすが、ベルリン。人と人とが出会う街。
 
Sくんにロッカーの事情を話す。
その段階で、「南京錠をかけるんだったら、もしや閉めただけでは千錠されないのでは」という考えが脳裏を過ぎる。……まさかね?
 
結果:千錠されていませんでした。
 
取っ手を回して、ぐっと引っ張らなければ開かない仕様になっているらしい。要するに、もっと強く引くべきだったと。
 
あわわわわ、自分のばか!ばか!大ばか!
 
Sくんのおかげで「24時まで待機」は免れたけれど、穴があったら入りたい。
なんでガードマンが「こじあけるしかない」って言ったのかもわかった。つまり、南京錠なしで「閉まった開かない」なんて騒ぐやつがいるなんて想定していなかったってことだよね。
 
ああもう、ああもうー。
 
ちなみに、南京錠を持っていないひとのためには、手荷物を直接係りのひとに預けるクロークも用意されていた。それを早く言って……。
 
100%空回りな1日。


更に、追い打ち。
 
図書館に併設されているカフェで簡単に夕食を取っていると、ある女性と合い席になった。今晩、ここで開催される講演を聞きに来たらしい。HUに在籍して、教育学で博士号を取ったとか。
 
博士論文の準備をすべく日本からベルリンにやってきました、というと、
 
「ああ、だからあなたのドイツ語には(ネイティヴにはない)アクセントがあるのね」
 
と言われた。
 
………。
ええと。
 
「ラインラント方言だね、って言われることはしばしばありますけれど……」
「ラインラント方言?まさか!ありえない」
 
ばっさり全否定。
おまけに「Nordrhein-Westfalen(NRW)の出身です」と言ったら、今度は「NRW」の発音を直された。しかし、直された理由がわからない。いや、相手の「NRW」の発音が自分のそれと異なることまでは認識できるけれど、どうして「そう」発音しなければいけないのかがまったくわからない。根拠は?教育学の観点からの指摘?それともわたしの発音が本当におかしいのか?
 
「ラインラント」に反応していなかったから、たぶん同郷のひとではないと思うんだけれど……うあああ、なんか釈然としない。
今まで生きていた20数年間、発音に関してノータッチだったのは、ドイツ人のやさしさだったんだろうか。「外国人にしてはよくやるな、大目に見てやろう」って?それは凹む。すさまじく、凹む。
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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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