ゆうゆう自適。
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誕生日でした。
毎年この日を前にすると、大みそかと同様に
「やり残したことはないのか自分」
と思うものの、そのわずかな時間で「やり残したこと」をクリアできるはずもなく、あわあわしているうちに当日を迎えるのが恒例。
8年ぶりに、ドイツで誕生日を迎えました。
8年前はなにをしていたのか。
ちょうどギムナジウムを卒業したばかりで、日本への引越しを間近に控えていたころ。
直前に父方のじいちゃんが亡くなって、日本→ドイツ→日本、という慌ただしい日々を過ごしていた、と思う。
そうだ、そんな慌ただしい日々の中、家族に誕生日を忘れ去られたんだった。ははは。
今年は、ひとり、北ドイツのロストックにて。
8年前の自分が想像もしていなかった場所に、今いるんだな。
じいちゃんとの約束で、日本の大学に入るよと言ったまではいいけれど、その先は自分でも予想ができない道のりだった。そもそも、去年の時点で翌年ドイツにいるなんて思っていなかったもんなあ。
こんな感じで、この先も続いて行くんでしょうか。
わからないことばっかり、って、それなりに不安も大きいけれど、その分、わくわくすることもたくさんあるんじゃないかな、……と、自分をごまかしてみる。
ゼミが普通にあったし、買いものにも行かなければならないし……と、至って普通の日なのだけれど、それだけで終わらせてしまうのもなんだかなあ、という考えが一瞬過ぎる。
「今日という日は一回しかないんだよ!」という幼なじみのことばを受けて、夕方から海に行ってきました。
地中海以上にうつくしい海はない、と、以前友人に言われたことがある。
この目で地中海を見たことがない身としては、「はあそうなんだ」としか答えようがない。
わたしがうつくしいと思う海は、ヨーロッパではじめて見た海――このバルト海。
エメラルドグリーンとか、コバルトブルーといった、鮮やかで愛想のある色(?)ではなくて、少しくすんだ淡い群青の水面。やさしい色。きらめく陽の中で刻まれるさざなみ。果てしない水平線。
何回来ても飽きないなあ。
人がほとんどいない突堤でぽけっと海をながめながら、決意を新たにしてみる。
いつかの誕生日に、一回りも二回りも大きく成長して「帰ってくる」。
……野望!
ここから、新たなスタートなのです。
たくさんのひとから、グリーティング・メッセージをいただきました。
覚えていてくれてありがとう。お祝いしてくれてありがとう。
みんな、だいすきです。
お返事が停滞気味ですが、この後、ゆっくりじっくりと……。
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かれんだー
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ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。