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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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昨日友達に「バウハウスのアーカイヴに行きたい」というはなしをしたところ、急遽行くことになりました。

過去、バウハウス・アーカイヴで「待ち合わせ」をしたことがありますが、そのときは閉館まで30分弱しか時間がなかったので、泣く泣くあきらめたのでした。あれから半年、ようやくリベンジするときが!


写真撮影は禁止だったので、文章のみでお送りします。


割と小ぢんまりとした美術館で、40分あればゆったり見られるといった感じでした。
わたしの中でバウハウスといえば「グロピウスの学長室」と「マルセル・ブロイヤーの椅子」。グロピウスの学長室はデッサウで拝見し、今回はずらーっと(壁に)並んだブロイヤーの椅子を見ることができました!ちなみにブロイヤーの椅子はこんな感じ(写真:WIKIPEDIAより)。

ブロイヤーの椅子は本当に美しいし、座り心地もいい。
2008年時点では「復刻版」が販売されていたけれど、確か価格は20万。

……手が出ない……。

全体的には写真とスケッチが多いという印象。
カンディンスキーとか見られたらいいなあ……とは思っていたけれど、それはさすがに贅沢だったか。

バウハウスの模型を見て、「あ、ここ歩いた!」とはっきりわかるのがおもしろい。


もうちょっと見たかった!というのが本当のところですが、十分楽しめた。

美術館をあとにし、大学図書館へ行こうということでバスを探す。
100番か200番に乗ればまっすぐ行ける、はず、だったのだけれど……。

100番を待つこと20分、来ない。
その間、別のバス停に何度も止まる200番。

あきらめて200番のバス停に移動したところ、立て続けにくる100番。
そして200番を待つこと20分……。

渋滞していたんだろうけれど、これはいくらなんでもひどい!

待ち焦がれた200番は(当然)満員だったので、Potzdamer Platzで下車してSバーンに乗り替えました。100番も200番も観光ルートを通るため、観光客には大人気の路線。ただでさえ混みやすいのに、こうもダイヤが乱れると大変だ。

大学に用事があるという友達とは、図書館前でお別れ。
わたしは次の約束まで時間があったので、しばしお勉強。日本でやり残してきた仕事にせっせと目を通していたのでありました……とほほ。

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午前中~お昼にかけてハカセ(仮)の参加している勉強会にくっついていった。
聖書(ゴート語)を読む会。まことに残念だけれどひとっこともわからん。

聖書の勉強をしないとなあとは思うけれど、いきなり外国語はハードルが高すぎる!

そんなわけで、自分の作業に着手&ときどき幼児と遊ばせていただいたのでありました。


夕方からは韓国人のお友達と再会!
ベトナム料理を食べながら、近況報告。
積もるはなしはたくさんあるけれど、楽しい時間が過ぎるのはあっという間だねえ……。

Sくんと合流し、ベルリン・ドイツ・オペラで『マクベス』を鑑賞。
つい先日、新演出として初日を迎えたばかり。
ああ、3か月ぶりのオペラだ!

『マクベス』と聞いて思い出すのは、10年前に受けた英語の授業。
シェイクスピアの英語がわからず「あ~う~」とわめいていた記憶があります。
「マクベスのモノローグを現代英語に直せ」という問題が試験に出て、テキストの横に出ていた現代語訳(現代英語による解説つきの教科書、持ち込み可の試験)にすがりついた覚えがあります。

はなしの筋は、原作に忠実。
思い入れがあるせいか、同じヴェルディ作品でも『オテロ』より『マクベス』のほうがわかりやすい。

演出がまたおもしろかった。
まるで「独裁化していく共産主義国家」を彷彿とさせるかのような舞台。
ダンカン王に従うマクベスとバンクォー。「いずれ王になる」という魔女の予言を受けたマクベスは妻に背中を押され、王を暗殺、同じく魔女によって「王の父となる」と予言されたバンクォーをもなき者にする。

ここからはじまる独裁体制。
スターリンを思い起こさせるでっかい肖像画、コンクリートの壁にびっしりと貼られた写真(遺影?)。コンクリートと書きましたが舞台は始終灰色で薄暗い。とにかくおどろおどろしい。

案の定「どっちがマクベスでどっちがバンクォーだ問題」が発生しかかりましたが、『オテロ』よりも登場人物が少ないのでさほど混乱せず。

音楽はわかりやすく、演奏、ソリストたちのパフォーマンスはとにかくすばらしい。

CIMG0151.JPG

「しゅっちょう」の間に一度は行こうと思っていたオペラ。
この3人で聴きにいくことができて本当によかった。

ベルリンのお友達の近所を散策するツアーが開催され、急遽参加することに。
行き先は東ベルリンのTreptow。

昔、Sくんが「(東ベルリンに住んでいるから)西ベルリンは緊張する」と言っていたけれど、
西ベルリンに住んでいた身としては、東ベルリンのほうがなんとなく緊張する。る。慣れの問題で。

同じくツアーに参加する仲間に日時と場所を伝えたにもかかわらず、電車を乗り過ごし、引き返そうとして間違えた電車に乗りこんでしまい、15分ほど遅刻するという失態。あああ。


そんなばたばたを経て合流。
リーダー・はりさんのおすすめカリーヴルスト(なんだか由緒正しきカリーヴルスト屋さんだったらしい)を堪能してから出発!timmyちゃんも、独文の先輩も、先輩方のお友達も一緒。


Plänterwaldを散策。

CIMG0119.JPG

シュプレー川のほとりをおさんぽ。

首都とは思えないこの静けさ。
ベルリンは緑が多いのがいいですね。
ロストックは川と海、ベルリンは緑……どちらもだいすき。

CIMG0121.JPG CIMG0122.JPG 

Eierhäuschen(たまごのおうち)。
かつてフォンターネが『シュテヒリーン』Stechlinの舞台のひとつとして取り上げた飲み屋さんだとか。奇遇にも、ほんの2日ほど前に仲間とこのEierhäuschenのはなしをしたばっかり!残念ながら今は廃墟と化していて、静かに朽ち果ててゆくだけ……どうにかならないのかなあ。やっぱり市の財政が苦しいのか。

同じく廃墟と化しているのが

CIMG0125.JPG CIMG0126.JPG

かつてのテーマパーク、Spreepark。
その名残が随所随所に見てとれる。

CIMG0129.JPG

森を抜けてしばらく歩くと、Treptower Park(トレプトウ公園)の入り口に。
ソ連の戦勝記念がどーん!
 

CIMG0131.JPG CIMG0138.JPG CIMG0140.JPG
 

 広い!とにかく広い!
そして公園のわきにはスターリンをたたえる記念碑がずらり。Oh!

CIMG0142.JPG 

子どもを胸に抱いた彫像。
足元には砕かれたハーケンクロイツ。
なるほど赤軍の栄誉をたたえる場所……。

今日も曇天で写真写りが残念なことになっている。とほほ。

CIMG0146.JPG

胸像付近から見下ろした公園。
だだっ広い!

いやあすごい。うわさには聞いていたけれど、こんなにインパクトがあるなんて。

職場に向かうtimmyちゃんと別れ、Kreuzberg地区のカフェへ。
こちらで一服してから、はりさんとお友達ともお別れ。

残った数人でお昼を食べてから、自然に解散。
楽しい遠足でした。

 

CIMG0147.JPG
 

はりさんイチオシ、「ベルリンらしいカフェ」。
なんて名前だったかな……。
純ココアおいしかった!

ワークショップも最終日。
「土曜日はみんなで楽しく飲み食いしてね!」ということなのかなんなのか、開始時間が前日より1時間遅めの10時。とはいえ、朝食は9時半までなので、結局ある程度早く起きざるを得ないのだけれど。

朝食はあんまり期待していなかったんだけれど、予想に反して豪華だった。
パンもハムもおいしかったですよかもさん!

前日は9時開始、今日は10時開始。
みんな定刻通りに会議室に現れたけれど、朝食を食べそこなった仲間もちらほらと……。


3日目はパワーポイントを使った発表が2つ。
つかれた頭でも追うことができる、わかりやすい発表だった。
この3日間で思ったことは、ヨーンゾン研究は近年「作家論」方面が盛んであること、それに伴いマールバッハに移転したアーカイヴの処遇がかなりの問題になっているらしいということ。わたしはプロジェクトにかかわっていないので詳しいことはわからないけれど、とにかく利害がからんでくるとややこいことになるということは察した。

そしてヨーンゾンの全集計画についてもお話を聞く機会が。
ヨーンゾンの遺したものをすべて収録するとなると、全集は全50巻(!)程度になる予定。
そのうち半分以上が「おてがみ」。ヨーンゾンは決して多作なひとではなかったのに、手紙を含めることによって「ものすごくたくさん書いた人」という印象を与えるようになってしまう。
ちなみに、順調であればプロジェクト本格始動から毎年2冊ずつ刊行して、25年後に完結の予定。……25年か……。

25年の間に、自分も翻訳を出せたらという夢を描いて。

親分に「今後の予定」を報告して、ゲオルク・ビューヒナーを下船することになったのでした。
ありがとう、ゲオルク・ビューヒナー。一緒に乗船していた「クルー」のみんなも、ありがとう。すばらしい航海でありました。


会議終了後、ベルリンに移動することになった4人と、フライト待ちのひとりでロストック観光をすることに。
「ヨーンゾンをやるならバルト海!」ということで、ヴァルネミュンデに行ったのですが、大雨・風の嵐に見舞われた。気温10℃。体感温度はたぶんそれ以下。

さむい。

靴は浸水、雨も傘で防げず夏物カーディガンが濡れる……。
あわわ風邪を引く、とちょっと脳裏をよぎった。

おいしいお魚を食べて、(めずらしく)荒れたバルト海を見て、お茶を飲んで帰路に着く。
お天気に恵まれなかったことだけが残念だなあ。


でも、充実した3日間だった。
新しい仲間もできたし、すごくすごく楽しかった!

さて、次は日本でやり残した仕事に着手です。うう。

本日午前のセッションの一番最後に発表させていただきました。

発表の内容を決めたのは3週間前、原稿を書きはじめたのは1週間前というやっつけっぷりですが、ここまで来たらもうやるしかない!

きちんと練習をしていなかったので、そこかしこで噛んでしまったのがもどかしい。
あと、よかれと思ってつけ加えた一節が思わぬところで物議をかもしかけた!雄弁は銀、沈黙は金……。

CIMG0115.JPG

発表の会場はこんな感じ。


ただ全体的な反応は上々で、想像以上の収穫を得ることができました。
今後の方針を固めることができたし、たくさん質問をもらったことで、もっともっと前へ!とモチベーションも上がった。2日前までは「こんな原稿でだいじょうぶか」などと心配していたけれど(そして内容についても満足していませんが)、来てよかった、発表してよかったと心から思う。


お昼はみんなで一緒にご飯。

午後の部のあと、夕食は各自フリーで。
有志を募って、仲間とご飯を食べに行ったのでした。
参加者の中にお誕生日っ子がいたので、お祝いにカクテルも飲んだ!

ほろよいロストック。
明日はいよいよ最終日。

CIMG0114.JPG

今日も天気はうすぼんやり……。
 

かれんだー

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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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