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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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今回のしゅっちょう!のメインイベントは若手研究者のワークショップ@ロストック。
考えてみると、テーマを変更してからはじめて得た研究発表の場。博士課程の学生とはいえ、専門家がそろっているので一切のごまかしが利かない。

ちなみに宿泊先兼会議の会場はホステル、ゲオルク・ビューヒナー号!
(うっかり外観の写真を撮り忘れたので、昨年夏のかもさん滞在時に撮った一枚を載せます)

BLOG7005.JPG

青い空。きらめく水面。
天気に恵まれればヴァルノウ川はこんなにもうつくしい。

今回のロストック滞在のヴァルノウは

CIMG0112.JPGどよーん

としていたのでありました。
昨日ベルリンに着いたときは27℃と比較的あたたかかったのに、今日になっていきなり気温が下がった。ロストックは海沿いにあるので、更に涼しく感じられる。しかも暴風雨。
夏物の洋服しか持ってきていない自分は一体どうしたらいいのかと、到着して30分で悩んだ。3日間のフルプログラムの最中、服を買いに行っている暇もなさそうなので、これはもうじっと耐えるしかないのか……。

ベルリンに留学中の仲間と一緒に港を歩いているとき、いきなりの雨に降られたためレストランに駆け込んだ。こちらもかもさんと開拓したZur Kogge!ぜひぜひお魚を、と思ったら、仲間はシュニッツェル(ドイツのカツレツ)をオーダーしたのでありました。わたしはイワシ。メクレンブルク名物のイワシ!

ビューヒナー号の中はこんな感じ。
 

CIMG0110.JPG CIMG0111.JPG 
 

部屋のほうはなんとなく傾いていて、バスルームのドアは開けっぱなしにしても自然に閉まってしまうほど。しかし中は結構快適です。デフォルトで開いていた窓が閉められない!と大変焦りましたが、すぐわきのハンドルを回したら閉まった。よかった。寝巻を忘れたので(おろかもの!)、この寒い中で下着のまま寝るのか……と悲観的になりかけた。

荷物を置いて、すぐに会議の会場へ。
発表者を含めて、参加者は20人ほど。雰囲気はまるで大学のゼミのようにアットホーム。
セッションひとつ終わるたびに「ハイ、じゃあタバコ休憩ね~」といって30分くらい時間を取るゆるさ。しかもタバコ休憩を要しているのは100%学生。

しかし発表自体はガチである。

昨年の国際学会のときも思ったけれど、欧州人は「レジュメ作らない→原稿丸読み」の傾向が強い気がする。テーマによっては非常に内容が追いづらくてしんどい!そして一番わかりやすいのはパワポを使ったフリーハンド。この境地に至るまでの道は厳しいが目標にしたい。

夜は参加者と一緒にご飯。
なんと自分の元住居のすぐ近くにあるレストランでした。ほぼ毎日前を通っていたけれど、中に入るのははじめてだ。悲願のシュパーゲル(白アスパラ)を食しました!間に合った間に合ったー!

もうひとりの日本人発表者と、はじめてじっくりお話する機会もありました。楽しかった……。


さて、明日はいよいよ自分の番です。
隣の部屋から原稿を読む声が聞こえる(すなわち筒抜け!)ので、小声で練習。レジュメ+原稿丸読みで挑む!

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今日から「しゅっちょう!ドイツ」です。
2か月半ぶり。

早い段階で日程がわかっていたので、チケットは3月中(ドイツ滞在時)に確保していたのだった。
初のフィンエアー!ここ数年はスターアライアンスかスカイチームで飛んでいたので、成田空港第2を使うのはだいぶひさしぶり。第1のほうがいろいろとお店があったような気がするけれど、気のせいかもしれない。

フィンエアーはなかなかに快適でした。
席の広さ・間隔はほかの飛行機と大差ないのだろうけれど、すごく気持ちのよい旅でした。
(個人的には機内食と毛布の質がなかなかよかったように思える)

隣の席に座っていたおばあさんが、実は大学のOGさんだった。
娘さんも娘さんの配偶者もみんな研究者で、世界中を飛び回っているという。ひええ。
そのおばあさんは、ヘルシンキでとあるカンファレンスに参加した後、北欧・ロシアを回るのだとか……すごいなあ、こんなふうに年を重ねていきたいものです。

CAさんの着用していたムーミンエプロンが可愛すぎる。
フィンエアーオリジナルデザインのものはおみやげにほしい!


ヘルシンキのヴァンター空港も使いやすくてよかった。
フィンランドはユーロが使えるのがいいね!物価高くてびっくりしたけど。ムーミングッズとかマリメッコとかイッタラとか気になるけど、もう「自分へのご褒美」というレベル。

乗継まで時間があったので、パソコンを取り出してW-LAN接続。
ヴァンター空港は無料でネットに接続できるのもポイントが高い!
通りすがりのおじさんに、「どうやったらネットに接続できるの」と訊かれたので、たどたどしい英語でレクチャー。これからキャンベラに向かうというその方は、フランス語仕様のパソコンを使っていたものの、ard.deのサイトを閲覧していた。……実はドイツ語通じたのかしら。


ヘルシンキからベルリン・テーゲル空港へ向かうには、東ベルリンを通過する。
ざざっと並ぶプラッテンバウを見て「おお!」と思うと同時に、上空から見るベルリンの景色に感極まってしまった。

"Berlin ist ihre Stadt geworden"(ベルリンは彼女の街になった)というような文(正確にはちょっと違う)が『記念の日々』にはありますが、自分にとってもベルリンは「わたしの街」になったんだなあ、と思った瞬間。

テーゲル空港でハカセ(仮)と再会。
こうして、2か月半ぶりにベルリンに「帰って」きたのでありました。

本日、ドイツはPfingsten(聖霊降臨祭)ですね。復活祭から50日目に当たります。

この時期になると、毎年家族で旅行をしたものでした。
ぱっと思い出せるのは、ニュルンベルクとトリアーとパッサウ周辺かなー。

ニュルンベルクはソーセージとシュパーゲル(白アスパラ)がおいしかった。
トリアーではポルタ・ニグラに圧倒されました。そしてやはりシュパーゲルがおいしかった。
5月6月はシュパーゲルが旬なので、そればっかり!

パッサウのときは、自分で車を運転したのだった!
免許取り立てで、おとやんと交代しながらアウトバーンを疾走しました。
あとにも先にも、あんなに走行したことはないなあ。


今年は家に引きこもって「たのしごと」です。ええ。


今になって、もっと聖書やキリスト教について勉強しておけばよかった!と反省しております。

カトリックとプロテスタントの死生観とか、愛とか慈愛の精神とか、お葬式の違いとか、そもそも細かい教義の違いとか、守護聖人やらなにやら、
あーもーわからんよー!ってなっています。(キリスト教徒のみなさま本当にごめんなさい)しゅっちょうから戻ったら一から勉強するよ……。中途半端な感じで手を出すとまずそうなので、今回は見送ろう。

聖書と言えば、最近はオンラインで閲覧することも可能なんですね。
ドイツ語版ですが、特定の箇所を探すのにものすごく便利です。(コチラ
先週図書館で取り寄せたら、予想外に分厚く、とてもではないけれど持って帰ることができなかったのだけれど、オンライン版を使えばそんな問題も解消!いろんなバージョンと比較できるのもありがたい。

8年前、プロテスタントの友人に「これ使わないからあげるよー」と家にあったドイツ語の聖書(授業で使ったもの)をプレゼントしたのだけれど、……まさか今になって必要になるとはねー。日本語版(やっぱり授業で使ったもの)もあるにはあるけれど、たのしごとする上ではドイツ語版が必要なんだ……!


そのほか、帰ってから勉強しようと思っているのは「ドイツ人追放」について。
これは日本で書籍が手に入りにくいので、ベルリン滞在中に入手したいなあ。

さて作業に戻るとしまする。

気がつけば10日を切っています。
それは、「しごと」のタイムリミットが近づいてきていることを意味する。

大いに楽しみな「里帰りしゅっちょう」ではありますが、エンジンかかるのが遅すぎて完全に修羅場の状態です。頭の中がドイツ語と日本語でごっちゃり。どうするのこれ。

日本語の作業とドイツ語の作業、両方を同時進行でやって実感しましたが、
わたしの「思考@日本語」と「思考@ドイツ語」はまったくリンクしていない。完全に独立している!

もっと簡単に「日本語スイッチ」と「ドイツ語スイッチ」を切り替えることができたらいいのに、と思いつつ、作業に戻ります。あ、あとアウトプットも楽しくできるようになりたい……。

「ベルリンに留学してよかったなあ」と思うのは、
本を読んでいてベルリンに関する描写がすっと頭の中に入ってきたとき。

特に、東西ベルリンにかかわる描写。
これは大きい。


たとえば、ヨーンゾンの『ふたつの風景』Zwei Ansichtenという作品。
2年ほど前に読んだとき、「なんだかよくわからないなあ」という印象を抱いた。
いや、内容はクリアなんだけれど、特におもしろいなあとは思えなかったのです。

以来、わたしの中では「なんだかよくわからない本」と位置づけられてきた『ふたつの風景』、
必要に迫られて再読しております。

あれ?前回読んだときよりもおもしろい、と思う。

どきどきするような展開!という意味ではなく、文章を通して見えてきたものがある、かな。
主人公2人がベルリンのどのあたりをうろうろしているのか、より鮮明に想像できるようになったのが楽しい。


あれだな、ウィーンを知ればオーストリア文学ももっともっと楽しめるんだろうなあ。


「寄り道しているなあ」と思っていたことが、ここで役に立つとは思わなかった。
あとは、きちんと還元できるように努めていきたいものです。

かれんだー

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ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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