ゆうゆう自適。
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本日は2回目のKrankengymnastik。
初回と同様に腰のマッサージからはじまり、ひざの痛みを確認したところで、トレーニングをはじめてみようと先生に告げられる。
やはりGymnastikを語っている以上、トレーニングはつきものなのですね。
寝台に寝っ転がってマッサージされているだけではダメらしい。自分も動けと。
【 トレーニングその1 】 股関節を動かそう
股関節を意識的に動かして、おしりと太ももの付け根の筋肉を強化。
……こ、これは難しい!気を抜くと「えび反り」状態になってしまう。
股関節を動かす → かかとを延ばす
と、たったこれだけの動作なのに、「ほかの部位はリラックスしてね」という注文が加わるせいでやたらと難しくなる。お、お腹に力を入れないで股関節を動かせない……。
「毎日5分間、自宅でトレーニングしてね!」と言われました。
毎日5分って、両足交互にやったら10分になるのかなあ。
なんかおしりと太ももの付け根以前に、無駄に腹筋を鍛えることになりそう。いや違う、この場合腹筋は関係ないんだ、足を動かせ!
自宅トレーニングを申しつけられたので、次のお医者トレーニングはいつだろう、と思ったら、
なんと明日。
えーっ、そんな、連続?
いや、回数が多いのは普通にありがたいんだけれど。
なんだろう、
なんだろう、
実は先生との「トーク」に毎回緊張してしまう。
「ドイツ文学やっているんです」と話して以来、「1年間ドイツ文学を勉強していた」よしみでいろいろと話題を振ってくれるんだけれど、
超高度で頭使う。
今日も「クライストが好きだったんですよー」と言われて、とっさに
「『こわれがめ』、この前舞台で観ましたよ!」
と返したけれど、その次が
「『こわれがめ』大好きだったんですよ、ほら、あの、なんて役でしたっけ……あの濡れ衣を着せられるの……ええと、Rubrecht……Robert……」
と、どんどんヒートアップしていくので、ただでさえ少ない脳細胞をフル稼働するハメに。(ちなみに正解はRubrecht)
幸い、クライストならいくつか作品を読んだことがあるから対応できたけれど、これは対象によってはかなり難しいぞ……。
がんばれわたし。
からだも頭も!
開演30分前になると、余ったチケットが格安で販売されるので、それを目当てに会場へ。
じっと、売り場の前で待つこと15分。もうすぐ、開演30分前。
そのとき、目に入ったのは、
「完売」
の文字。
……えっ。
「ドン・ジョヴァンニ」、完売なの?
いやいやまさかね、そんなことないよね、と、売り場のおじさんに尋ねてみる。「今日の公演はもう完売なんですか」と。
Ja, so ist es ,
(その通りだよ)
えーっ、そんなあ。
愕然としていると、周辺にいた人たちに「ねえあなた、今チケットが残っているかって訊いたの?」「どうだった?」と詰め寄られた。なんでわたし?
チケットが残っているかどうか確認したこと、もうすでに完売したことを伝えると、彼らも仰天していた。完売するってめずらしいことなのかな。さすがモーツァルト……。
そんなわけで、「ドン・ジョヴァンニ」を観に行ったはいいけれど、チケットが買えずにすごすごと帰ってきました。うう、切ない。
来週にもう1公演あるから、めげずにリベンジしてみようかなあ。
今度は行く前にウェブで残席数チェックしておかないと。
明日はプッチーニの「トスカ」に行く気満々だったんだけれど、ちょっと心配になってきた。
残席数は、微妙。早く行かないとなくなるんじゃないか、これ。
……ちょっと遠いけれど、「トスカ」に行けなかったら急いで移動して、ほぼ同時上演の「椿姫」観に行こうかな。「プランB」も常に考えて動かないともったいない!
明日は観る!なにがなんでも観る!
さっそく医療体操に行ってきました。
なにするんだろ、体操?ストレッチ?
最初に訪れたときは気持ちが沈んでいて、そこまで頭が回らなかったので、なにを持っていけばいいのか確認するのを忘れていた。
とりあえず、トレーニング・ウェア一式を持参。
しかし実際に必要なのはトレーニング・ウェアなんかじゃなくて、バスタオル一枚。
そ、それは想定外……。
「からだのどこが痛いのか」という問診を受けてから、いざ、処置へ。
「体操」というよりは「マッサージ」に近い。
横になった状態で、ひざを中心にして足を動かされる。痛いところをチェック。
ひざ頭っ!やっぱりひざ頭が痛いです先生!
あんな適当な説明で、よくもまあピンポイントに痛いところがわかるもんだ。
両ひざとも、痛む個所は同じとのこと。
先生がとってもフレンドリーだったので、だいぶリラックスして処置を受けられました。
もうね、ドアをくぐるまでは本気でどんよりな気分だったんだけれど、先生とお話していたら割と気が楽になった。マッサージ(?)のおかげで、ひざも心なしか軽くなった気がする。
「今のところ、定期的な運動はしていない」と言ったら「その割にはかなり柔軟ですね」と言われた。
これは喜んでいいところ?
次の処置は、来週の火曜日。
「ステップ・バイ・ステップ」と朝、整形外科の先生もおっしゃっていたけれど、これからどうなるんだろう……。どうかどうか、症状が改善しますように。できるだけ軟骨とのおつきあいをながーくしたいの!
一度目は左ひざ、原因不明の炎症(2008年5月)。二度目は右ひざ、愛車・ペダル号での転倒事故(2009年11月)。哀しいかな、20代にして長時間正座(法事限定)ができなくなりましたが、それでも湿布やサポーターなどでだましだましやってきました。
そもそも、一回目は「原因不明」、二度目は「転倒による一時的な麻痺」と診断されたので、自分ではせいぜい「ひざをいじめない」程度の心がけしかできなかったのです。
ドイツに来てからは正座をする機会なんてほとんどないし、右のひざ頭の感覚も徐々に戻ってきたし、特に問題はなかったのですが、ベルリンに引っ越してから微妙に痛みが再発。寒いからかな……。
ドイツの大学に在籍する条件のひとつに「健康保険への加入」があります。
わたしも毎月ドイツの保険会社に保険料を収めています。
病気だろうと健康だろうと、保険料は毎月納めないといけないんだし、だったら医者通いを無理にがまんしなくても……ということで、近所の整形外科に電話をしてアポイントを取りました。
そして今日。
めちゃくちゃ近所だった。スーパーに行く通り道にある。
「医者ビル」という謎の名前のついた建物で、あらゆるお医者さんが集まっていて(一見)便利。階下には薬局も入っている。ふむふむ、皮膚科もあるんだ。皮膚がんチェックやらアレルギーテスト(全部保険会社のサービスプログラム)やらも受けてみたかったんだよねえ……。
とと、今日は整形外科。
まずは受け付けでカルテを作ってもらう。
とても綺麗な診療所で、看護師さんの対応もすごくよかった。待ち時間もそれほど長くなかったし、とても好印象。
肝心の医師の診察はというと、こちらもすごく丁寧で満足。
なにより、長年明らかになっていなかった痛みの原因の一端がわかったのが、よかった。
ひざが痛いのは、もしやトシ?なんて一瞬かすめたりなんかもしたけれど、そんなわけなかった。
原因は骨格にあって、両方のひざ頭が内向きになっているのが問題。両ひざに負担がかかり、痛むのだそうです。もう生まれつきのものだとあきらめるしかないとか……。少なくとも骨に異常はないのでレントゲンを撮る必要はなく、受けるならMRIのほう。
軟骨がすり減るのが人よりも早いでしょう、と宣告され、かなりショック。
死にはしないけれど、……これは凹む。かなり。
よーく考えると、思い当たる節はありすぎる。
記憶にはないけれど、乳児のころに股関節の矯正を受けたことがある。わたしも、妹も。
両親もひざに問題をかかえているし(これは老化現象かもしれないけれど)、遺伝の説が強い。
とりあえず、今日からさっそくKrankengymnastik(医療体操)を受けることになりました。
膝の筋肉の強化。凹むけれど、できる限りのことはしないとね。
もっと、大変な病気と闘っている友達もいるんだもの。
こんなんで弱音とか吐いている場合じゃない。
……って、わかってるんだけど、ね。
メクレンブルク出身の低地ドイツ語作家、フリッツ・ロイター(Fritz Reuter, 1810-1874)の生誕200年を記念する催しものに行ってきました。
たまたま大学のHPで告知を見かけて、メールで参加申し込みをしたのが10日ほど前。昨日まで、会場は大学だとばかり思っていた。
そうじゃ、なかった。
なんと会場は、メクレンブルク・フォアポンメルン州の代表部。
このロイターの催しものは、州を挙げての一大イベントと考えて間違いなさそう。うわわわ。本格的だ。
申し訳程度に(本当にたかが知れている)、ちょっと落ち着いたトーンの恰好で出かけることに。
メクレンブルク・フォアポンメルン州の代表部があるのは、ポツダム広場のすぐ近く。
通りの名前(In den Ministergärten、「公使庭園」?)からして、いくつか代表部がまとまっているんじゃないかと予想はしていたけれど、ビンゴだった。
さすがに全部ではなかったけれど、ヘッセン州、ニーダーザクセン/シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州(ひとつの建物にふたつの代表部が入っているところもある)、ラインラント・プファルツ州……と、代表部の建物が続いている。正面玄関に各州の紋章の入った旗が立っているので、すごくわかりやすい。
メクレンブルク・フォアポンメルン/ブランデンブルク州の代表部も、特に迷うことなく見つかった。
講演がはじまるのは17時からだけれど、まず16時からティータイムが設けられていた。
コートをクロークに預けるなり、スイーツ・ビュッフェに直行!
調子に乗ってケーキを3つも食べてしまった。
チーズケーキがあんまりおいしくてつい……。
ロイター関連の書籍を並べたスタンドも冷やかしてみる。
「低地ドイツ語初心者なんだけれど、どれからはじめるのがよい?」と尋ねてみた。
代表作を読むならば「標準ドイツ語翻訳」を読むのがおすすめらしい。(すなわち、低地ドイツ語で読むのは骨)
短編集なら、標準ドイツ語対訳つきの本もあるとか。……ううう、もうちょっと待ってから買おう。
まずは、低地ドイツ語-標準ドイツ語の辞書がほしいな。
家に(間違って買った)標準ドイツ語-低地ドイツ語のがあるんだけれど、これは本を読むのには使えない。
催しものは前半部と後半部に分かれていて、前半部はアカデミックな講演が2本、後半部はロイター生誕200年を記念したドキュメンタリ(初公開!)と、フリッツ・ロイター劇団のパフォーマンスを鑑賞。
パフォーマンスのほうはすべて低地ドイツ語で行われていて、もうさっぱりわからなかった。いわゆる「笑いどころ」もよくわからなくて、何度取り残されたことやら。こ、これはさみしい。切ない!
みんなわかるということは、割とメクレンブルクっ子が多かったのかしら……。
年齢層はかなり高めだし、「プラットドイチュのネイティヴだぜ」という方々ばかりなのかもしれない。
低地ドイツ語がわからないのは残念極まりないけれど、雰囲気はなんとなく感じ取れたし、なによりフリッツ・ロイターについていくらか詳しくはなったと思うので、来てよかった。
終了後、なんと夕食のビュッフェも用意されていた。
家に帰ってからご飯作るの面倒だなあと思っていたところだったので、まさに渡りに船!
またもや調子に乗ってがっつり食べました。
さすがにケーキには手は出さなかったけれど。
ひとりでもくもくと食べていたら、途中で何人かが同じスタンド・テーブルに着いた。
「あなたは低地ドイツ語がわかるの?」と訊かれた。
……よくよく考えてみると、自分の存在はこの中ではかなり浮いているはず。
大学のゼミ生(ロイターゼミ)が何人か来ているから、最年少というわけではないけれど、たぶん「唯一のアジア人」ではある。低地ドイツ語とか、ある意味マニアックだしなあ。
ウーヴェ・ヨーンゾンからフリッツ・ロイターにたどり着いたというと、正面に立っていた女性が感激していた。かつて、ヨーンゾンを読みながらメクレンブルクを旅したことがあるのだと。同じだ!
「名刺を忘れちゃったの、残念ね」と言われたので、「じゃあせっかくなので連絡先を教えてください」と手帳にメールアドレスを書いてもらった。ついでに、自分のアドレスも渡す。
そんな感じでまったり今日の催しものについて話していると……
話の流れで、目の前の女性が女優さんであることを知る。
というか、さっき見たロイター・ドキュメンタリに出演していた女優さん(ロイターの妻・ルイーゼ役)だ!うわあああ!き、気がつかなかった。めっちゃ気安くメールアドレスの交換をしてしまった……。
「12月にはまたベルリンに戻ってくるから(これからフリッツ・ロイター劇団と巡業に出るらしい)、お茶でもしましょうね」とまで言われた。なんてこった。
しかしものすごく気さくな方で、ひとりぽけっとしていたわたしを気にかけてくれたらしい。なんていいひと。
本当にお茶が実現するかどうかは別として、連絡はちゃんとしよう。
家に帰ってから調べてみたところ、かなり有名な女優さんであるらしいことが発覚。
し、失礼はなかっただろうかと、今更ながらどきどきする。
一大スペクタクルな夜だった。
かれんだー
06 | 2025/07 | 08 |
S | M | T | W | T | F | S |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
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27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
りんく
かてごり
最新とらっくばっく
ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。