ゆうゆう自適。
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インターネット開通、アカウント開設、とステップを踏んで、今日は大学内でワイヤレスLAN(W-LAN)が使えるようになりました。
昨日大学図書館に立ち寄った際に、「どうやったらW-LANが使えるの」と尋ねてみたところ、「パソコンを持ってきてくれたら設定してあげるよ、それが一番早いよ」というありがたい答えが。
そんなわけで、さっそく今日、ノートパソコン「ふじさん」を大学に連れて行きました。
図書館のメディアセンターでW-LANを設定してほしいと伝えると、担当者がやってきた。
専用のソフトをインストールすればそれだけでOKらしく、「ふじさん」を立ち上げている間にUSBスティックを差し込む。
うちの「ふじさん」は最新式のモデルではなく、動作も「快速」ではないけれど、まだまだ普通に現役です。
なのに今回、このW-LAN用のソフトをインストールするときはご機嫌斜めだったようで、立ち上がりがやけに遅かった。
あまりの遅さに、「これ、結構古いモデルでしょ?」と言いだす担当者。「若い子じゃないんだねー」と冗談めかして言ったのが気に障ったのか、更に動作が遅くなる「ふじさん」。まるでこちらの言っていることがわかっているかのよう。
一旦ソフトをインストールすることに成功したものの、どうやらエラーが起ったらしく、泣く泣く再インストール。相変わらず機嫌の悪い「ふじさん」。そのうち担当者までいらいらしてきて、「LINUXに変えたら?」とまで言ってくる始末。
「LINUXのほうが動作軽いよ、タダだし……」「家電量販店に行けば無料カタログが置いてあるはずだよ」としきりにLINUXを勧めてくる担当者。次第に、うちの「ふじさん」はもう引退が近いのか?と心配になり、かすかにLINUXを意識しはじめる自分。
そのとき、ソフトのインストールが終了。まるで見計らったかのようなタイミング。
「ふじさん」はその後もしばらくごねていて、接続→切断を繰り返していましたが、5分ほどしてからようやく安定。はわ、いつの間にかインストール開始時から1時間経過していたよ……。
メディアセンターのカウンターを離れて、改めてパソコンを開くと、動作の鈍重さが綺麗に解消。一回切断されたけれど、それ以外は普通に動いていた。……まさかとは思うけれど、本気であの担当者のひとことで不機嫌になったんじゃないだろうな、「ふじさん」。
こうして大学内でW-LANが使えるようになりました!
他キャンパスでも使えるみたいだし、明日さっそく試してみようっと。
さすがに拠点を留守にしすぎているのもアレなので、ひさしぶりに「ウンテル、デン、リンデン」に行ってきました。
そういえばメンザカード(大学食堂で支払いに使うICカード)まだ作ってないや、メンザで食べるか……と思い、友達に「今日大学に行く?」とメール。ちょうど彼女も大学に行く用事があったとのことで、お昼はメンザで食べることに。
学期はじまりだから、人が多いね!どこに並んだらいいのか、わからなくなる。
ココナッツ風味のチキンカレー+ライスに、ヘーゼルナッツ入りのヨーグルトをチョイス。めっちゃ安くてびっくりした。レジでメンザカードを作りたいと伝えると、その場で金額をチャージして渡してくれた。あ、なんかやっと「ドイツの大学生」になれた感じ……。ロストックではメンザカード作らなかったしなあ。(そもそもメンザで一回しか食べていない)
友達と食堂でごはんを食べて、カフェテリアで食後の一杯(ホットココア)。うわあ、なんか大学1年(あるいは修士1年)に戻った気分!
ロストックでは在宅&フィールドワークはそれなりにできたけれど、こういう「学生生活」は堪能できなかったのがちょっと残念だったので、うれしい。ロストックでできなかったことを、ベルリンでやろう。……ロストックでやっていたことも、ベルリンでやろう。
「できなかったこと」のひとつは、演劇鑑賞。
新学期ということで、本館ロビーで新入生を対象とした格安チケットが販売されていたので、友達と一緒に購入。
クライスト『こわれがめ』Der zerbrochene Krugと、ブレヒト『肝っ玉おっ母とその子どもたち』Mutter Courage und ihre Kinderを見に行きます。あこがれのBerliner Ensemble(ベルリーナ・アンサンブル)!楽しみ!
授業までちょっと時間があったので、友達と別れてからDussmann(本屋さん)でぶらぶら。
前々から気になっていたんだけれど、『1Q84』って翻訳出たんだね。どこの書店に行っても「売れています!」ってポップアップとともに平積みになっているんだけれど、あれはドイツで人気なのでしょうか。そもそも原作を読んでいないからなんとも言えない。
そして、ベルリンで初の授業。なんと独文関係ではなく美術史。
19世紀の、ちょうどロマン派と印象派の間の(教授曰く「あまり人気がない」)時期を扱うとのこと。美術史もきちんと勉強したいと思っていたし、ちょうどいいかなあと。
美術の専門用語が結構わからなくて、ちょっとノートを取るのに四苦八苦。「ドラクロワ」とかさあ、ローマ字綴りでなんて書くのか、真剣に考えちゃったよ。別の意味で大変だったけれど、面白い講義だった。これは、出席しよう。
ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」の絵が印象に残った。テューダー朝。
そういえば『メアリ・ステュアート』も前々から読みたいと思っていたけれど、手つかずだとぼんやり思った。
授業のあとは、大学図書館に行ってW-LANの使用について相談。
直接ノートパソコンを持ち込めば、あとはメディアセンターの人が設定してくれるらしい。楽ちん!雨降らなかったら明日パソコン持っていくよ!
大学のパソコンにログインしようとしたら、図書館利用コードがわからなくてWINDOWSが使えない。やっぱり学生証が届かないと不便だなあ。FIREFOXは簡易ログインが可能だったので、今日はそちらのお世話に。
図書館の中にあるPCルームだから、ちゃんと勉強しないとまずいかなあ……と思っていたけれど、斜め向こうの人がyou tube見ていたからだいじょうぶだろうたぶん。(研究目的で動画見ていたりして)
そんな、大学1日目。
明日も美術史の授業に潜りまーす!
学生証が届かなかったら殴り込みだ、と思ったはいいけれど、殴り込み先がよくわからなかったので、ひとまず電話で問い合わせてみることに。
一応、プログラム留学生用の冊子に書いてある連絡先に電話。
2回ほどたらいまわしにされた。おーい!
3度目に「技術屋」っぽいひとにつながったのだけれど、アカウントが開設されない原因はわからないらしい。
念のため、「所属の学科」の欄が空白になっていることを伝えると、「Germanistikinstitut」(ドイツ語学科)を選択するように言われた。
……え?Institut für Philosophie(哲学科)じゃないの?
ゲルマニスティックは哲学科に属しているから、てっきりそうだと思っていたんだけれど。
なぜここで分離している……!しかもさあ、Institut für GermanistikじゃなくてGermanistikinstitutなのか!華麗にスルーしちゃったよ!
要は自己責任ですか。
ええそうですか。
とほほ。
気を取り直して、午後からFUの図書館で勉強。
ベルリンに来てはじめて、まじめにヨーンゾンのテクスト読んだ。Berliner Sachen、訳するならば『ベルリン事情』?壁が作られた直後のベルリンのSバーンについて書かれたエッセイなのだけれど、ベルリンに来てから改めて読み返して、ようやく具体的にイメージできるようになった。
こうして勉強できたのはいいけれど、そのころ、本拠地であるHUでは新学期のイベントが行われていたらしい。まったく知らなかった……。あんまり拠点を留守にしているからバチが当たったのかしら。
明日は、行くよ。講義にも顔を出すよ?(ドイツ文学じゃなくて美術史だけどね!)
2日ぶりに、晴れ。秋晴れ。
こんな日こそ、出かけなくっちゃ。どうせ学生証だって届いていないんだし!(まだ言うか)
というわけで、ご近所散策第2段。
Museum Berggruen(ベルクグリューン美術館)とSammlung Scharf-Gerstenberg(シャルフ・ゲルステンベルク・コレクション)に行ってきました。
もともとはベルクグリューン美術館だけのつもりだったんだけれど、チケットを購入すれば真向かいにあるシャルフ・ゲルステンベルク・コレクションにも入れるということだったので、はしごしました。(本当はZoo付近にある写真美術館にも入れるんだけれど、時間の都合で断念)
ドイツの博物館・美術館で学割が適用されると、一気にチケット代が半額になる。地区によっては何館か同時にめぐることもできるし、なんともうれしい。無料キャンペーンがなくなっても、どんどん行こう!って気持ちになる。
さて、ベルクグリューン博物館。
実はシャルロッテンブルク宮殿の、道路を挟んで反対側にあります。
そんなわけで、今日もシャルロッテンブルク宮殿周辺をちょっとお散歩。
ここ、すごくすき。今のところ、ベルリンでたぶん一番すきな場所。
ベルクグリューン博物館は、ベルクグリューンさんが集めたコレクションが展示されている美術館。
主な展示作品はマティス、ピカソ、パウル・クレー。あとはジャコメッティの作品がいくつか。
マティスといえば、わたしの中のイメージは「切り絵」。
パナソニック・ミュージアムで見たなあ。あの、今にも紙から飛びだしそうな感じが好きだ。
ベルクグリューンさんはピカソとお友達だったそうで、めちゃくちゃたくさんの絵がある。"pour mon ami Berggruen"という筆が入っている絵もあるので、結構親交もあったのでしょう。
しかし、……ピカソは初期の絵からずーっと続けて見ていくと、面白いね。ぱっと見、「なにがあったんだピカソ!」と叫びたくなる。突然キュビスムの時代が到来するもんね。
ピカソの絵を見る際は、彼の女性関係を踏まえると面白い……という話を以前「美の巨匠たち」で聞いた気がするけれど、たぶんそうなんだろうな。(たしか「泣く女」がそのもっともたる例だったような)
ある女性が写実的に描かれていたかと思ったら、次の瞬間には多角的に表現されていたりと、常に驚かされてばかり。しかし、……ずーっと見てると、これ、つかれるね。
ピカソといえば、「足を洗う女」があった。
あ、これ、日本で見たぞ。ルノワール展かな?ルノワールの「足を洗う女」(タイトル自信ない)をモチーフにしているやつだよね?
エントランス付近にあったカタログをぱらぱらとめくって、確認。やっぱり、ルノワールの絵を土台にしているんだ。なるほど、と思っていたところで、学芸員に声をかけられた。「もう、展示はご覧になられましたか?」展示を見ないでカタログだけ見ている人と思われたのかなあ。
ピカソにしろ、パウル・クレーにしろ、とことん精神力を消費する。
なんかヘヴィーなモチーフのものが多かったなあ。「足を洗う女」なんて数少ない例外のひとつじゃない?
しかし、これはまだ序の口。
与えるインパクトは、向かいにあるシャルフ・ゲルステンベルク・コレクションのほうが更に上を行く。
「シュルレアリスムの世界」という副題が示しているように、ここのコレクションはシュルレアリスム派のものが中心。ベルクグリューン美術館にも絵に説明がついていなかったし、ここもそうだろうなと思って、無料のオーディオ・ガイドを借りて回ることに。
いやあ、すごかった。もう、なにがなんだか……。いろんな絵が次から次へと出てきて、さっぱり意味がわからなくて、オーディオ・ガイドを聴いてようやくぼんやり理解できる感じ。すさまじく消耗する。「目に見えないものを描く」「無意識を表現する」ことを掲げているシュルレアリスムだけあって、おどろおどろしいものが多い。
シュルレアリストに名を連ねた画家の中では、ジョアン・ミロが好きなのですが、ミロの絵は1、2枚しかなくて残念。いつか生で見てみたいんだけどなアルルカン。
3月の研究会で出てきたレネ・マグリットの絵を何枚か見ることができたのは、よかった。
もともと印象派の絵が好きなので、表現主義よりあとの絵はちょっと苦手なのだけれど、こうして展示を見ていると、時代背景を含めてもっと勉強したいなあと思った。
かれんだー
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りんく
かてごり
最新とらっくばっく
ぷろふぃーる
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。