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ゆうゆう自適。

つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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3日目もすてきに晴れました。
本日はいよいよロストック市内観光です。

スタートは地点はKröpeliner通り。

ff266c07.JPG通りのシンボル、Kröpeliner Torから出発して、まずは街の外壁(の跡)を見やる。かつて7つあった塔のうち、現存しているのはKröpeliner Tor、SteintorとKuhtorの3つのみ。この3つの塔をつなぐかたちで、中心部を囲む外壁がかつて、立っていました。


BLOG7030.JPG大学広場(大学本館)の前を通って、「大学教会」Kloster zum Heiligen Kreuz(中は文化史博物館)の立つ裏側に回る。ここの敷地にはロストック生まれの作家、ヴァルター・ケンポフスキーのアトリエもある。


BLOG7026.JPG4238a36a.JPG敷地に隣接して、今も残っている外壁が続く。そこをくぐり抜けると、ちょっとした緑地帯が広がっていて、「ロストックにもこんな場所があったんだ」という気にさせてくれる。ロストックの「緑の一角」のひとつで、もっともうつくしい季節は5月から6月にかけて。(ヨーンゾンの国際会議があった折りにツアーではじめてきたけれど、そのときが見ごろだったらしい)

ここを抜けると、おなじみ(?)U-Haftのある文学部のキャンパスは目と鼻の先。そうだ、ここは旧東ドイツ!ということで、ちょっと立ち寄ってみることに。前回のツアーの経験をちょっぴり活かせる機会が!(あくまでちょっぴり)
35cdb1a4.JPGせっかくなので(?)かもさんに件のカモフラージュ・トラックの中に入って「どなどな」をしてもらいました。ドアを閉めると恐怖感は確実に増します。狭くて暗くてなにもわからない状態。

U-Haftに隣接している文学部の建物についてはなんの疑問も抱いていませんでしたが、世間の目を欺く場所にあるこのU-Haftが「よく見える」位置にある以上、シュタージの息がかかっていないわけがない。(なんでもっと早く気がつかなかったんだろう……)ここが大学の建物として使われるようになったのは、やはり統一後とのことでした。
 

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再び大通りに戻って、次はロストックでもっとも重要な意味を持っていた聖マリエン教会へ(春に撮った写真で代用)。「もっとも重要」といいつつ、中に入るのは実はわたしもはじめてだったりする。(誰かが来たら行こうっと、と思いながら早くも4カ月!)
北ドイツの教会らしく、やはりれんが造りのバロック様式ア・ラ・リューベック。内装、外装ともにリューベックの聖マリエン教会とすごくよく似ている。「死の舞踏」もある。天文時計もある。

BLOG7029.JPG8f1dc9cd.JPGこの天文時計、間近で見るのははじめてですが、とにかく情報量が多くて、解説版を見るまでなにがなんだかよくわからなかった。自分で解読できたのは今日の日付くらい?12時をちょっとすぎていたので、残念ながら「仕掛け時計」が動く瞬間は見られませんでした。

大学広場で昼食を取って(今回はじめての「非おさかなメニュー」でピザ!)、おつぎは旧市街をのんびりとお散歩。聖ペトリ教会の展望台にはのぼらなかったけれど、教会の中には入りました。やっぱりこの教会が、一番すきだなあ。
ロストックの旧市街を歩くと、ぜひ世界遺産に登録された(=よりまとまったかたちで残っている)ヴィスマールやシュトラールズントの旧市街も歩いてもらいたいと思うのですが、そればっかりはどうしようもない。じれんま。


「これぞロストック観光!」というようなルートではなかったと思うのですが、これは見てもらいたい!と思ったところはくまなく行った……はず。「ロストックはいい街だったなあ」と、かもさんの記憶の片隅に残ってくれれば幸いです。

かもさん、今回は遠路はるばる遊びに来てくださってありがとうございました!とってもとっても楽しい3日間でした。


今回の反省点:わすれもの
 

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今回の留学の裏ミッションは「ロストック(ひいてはメクレンブルク・フォアポンメルン州)のよいところを発信する」こと。
ドイツにいる(来る)仲間に「おいでおいで」とラブコールを送り続けること3カ月半、2人目のお客さま・かもさんが遊びに来てくれました!

前日の天気予報には向こう3日間、くっきりと雨マークがついていましたが、最近、メクレンブルクは「降る降る詐欺」(雨が降るよと言い続けて降らないこと一週間強)が多発中。もしかしたら……と思いきや、綺麗に晴れました。かもさんが滞在される3日間はずーっと晴れ!降る降る詐欺、万歳。


BLOG7005.JPG夕方にお客人をお迎え。
まずは宿泊先にてチェック・イン。

出発前は散々田舎だのドイツの果てだの言われたロストックですが、この時期はまさにハイ・シーズン。10日後に控えている年に一度のお祭り・Hanse Sailの時期はもちろん、なにもない日曜~平日だってお部屋を取るのは難しい。
幸い、お部屋は見つかりました。なんとなんと、宿泊先はヴァルノウ川に「停泊」しているお船のホステル、ゲオルク・ビューヒナー号!わたしのお気に入りお散歩コースにあるこのゲオルク・ビューヒナー号、通りかかるたびに気になっていたのですが、今回は「案内人なのー」と堂々と(?)中に入る機会を得ました。やったー!
1960年代にロストックに売却されて、以後、貨物船として、後に船の輸送会社の船員を育てるための施設として使われていたのだそう。2003年から、今日のお船ホステルになりました。

それにしても、すごい。見ているだけでわくわくします。
わたしも一回くらい泊ってみたいな。


BLOG7006.JPGまだ陽は高く、天気もよかったので、そのままヴァルネミュンデに行くことに。
海は日ごとに違う表情を見せる、というのがJahrestageにおけるGesineの持論ですが、今日のバルト海はまさに「いつもとは違った表情」を見せてくれました。

波がものすごく荒い。

ぼんやりプロムナードを歩いていようものなら、ばけつをひっくり返したかのような水しぶきを浴びる勢い!
さすがに今日の浜辺は人の姿もまばら。ちらほらとサーファーを見かけるくらい。風も強くて、冷たい。7月とはとても思えないや。

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ほぼ無人のヴァルネミュンデ・ビーチ。ダイアモンドダスト。風があんまり強くて、砂浜にも小波の模様が……。


一通り海をながめて、遊歩道をのんびりとお散歩してから、夜ごはん。

04f34862.JPGネットで「ロストックのお魚レストラン」を探すと、ほとんどヴァルネミュンデのお店がヒットする。だからこそ、今日はどのお店に入ってもおいしくご飯が食べられるに違いない、とわくわくしていたのですが。期待以上のお食事でした。

Dorsch(タラ)とNordseekrabben(北海小エビ)のオランデーズソース添え、すーっごくおいしかった!まさにゼイタクの極み。これは北ドイツで食べたお魚の中でも1、2を争うおいしさ!次にお客さまが来るときにも、絶対このお店に行く!そのくらいおいしかった。
オランデーズソースってシュパーゲル(白アスパラ)のイメージが強いけれど、お魚にもすごく合う。今度おうちでやってみようかな。


BLOG7004.JPGゆっくりと日が暮れて来たので、もう一度突堤のほうまで歩いて海を見に行く。
砂浜。海。とてもうつくしい光景です。なんともロマンティックな感じがします。

が、

これでも風がものすごい勢いで吹いている!
髪はぼさぼさ、目にはゴミ、となかなか大変。

そしてさむいさむい!7月の海の気温じゃないよお。


BLOG7009.JPG海はこんな感じ。やっぱり波が荒い。というより、夕方よりも更に激しさが増している、気がする。

バルト海は小波が途切れることなく続く海、というイメージがありますが、今日はとにかく荒涼としている。

突堤の先、灯台の辺りは水しぶきがとにかくすごくて、普段は人がくつろいでいる場所(一応立ち入り禁止)も無人……かと思いきや、いた!2人!スリルが味わいたいのかなんなのか。ただびしょぬれになるだけならまだいいけど、波にさらわれたりしないか、あれ。曲がりなりにも立ち入り禁止の場所だし。

ぜひ穏やかな海を見てもらいたかったところだけれど、それは明日以降に期待かな?


「北ドイツよいとこ!」おもてなし大作戦は、まだまだ、続く。

10日ほど前に、ベルリンの大学から「おいでおいで」という正式な通知が届きました。これでビザの延長ができるので、「滞在許可がもらえなくて日本に強制送還」という最悪のシナリオだけは免れました。

ビザの延長手続きは(事情が事情なもので)ちょっと面倒そうですが、これは近日中に外国人局に問い合わせることにして……。

目下、頭を悩ませているのは「ベルリンおうち問題」。
「10月は新入生がいっぱい来るんだから、今のうちに家を探さないと!」と何人にも言われ、焦りながらおうち探しに着手したわけですが、これが一筋縄ではいかない。離れたところから、自分が住んだこのとない街の物件を探すのはなかなか骨です。気になった物件は競争率が高いし、問い合わせをしても返事がこないときもあるし。

どうにも落ち着かない状況ですが、
イライラしていても家が見つかるわけでなし。

もうこれは縁だ!縁と思うしかない!
よい家、よい環境、よい大家。妥協してはいかんね。

この過程で、先輩方や友人からたくさんのアドバイスをいただきました。
ありがたいことです。自分が、どれほど多くの人に支えられているのか実感する。

めげてちゃいかんな!

誕生日でした。

毎年この日を前にすると、大みそかと同様に

「やり残したことはないのか自分」

と思うものの、そのわずかな時間で「やり残したこと」をクリアできるはずもなく、あわあわしているうちに当日を迎えるのが恒例。

8年ぶりに、ドイツで誕生日を迎えました。

8年前はなにをしていたのか。
ちょうどギムナジウムを卒業したばかりで、日本への引越しを間近に控えていたころ。
直前に父方のじいちゃんが亡くなって、日本→ドイツ→日本、という慌ただしい日々を過ごしていた、と思う。

そうだ、そんな慌ただしい日々の中、家族に誕生日を忘れ去られたんだった。ははは。


今年は、ひとり、北ドイツのロストックにて。

8年前の自分が想像もしていなかった場所に、今いるんだな。
じいちゃんとの約束で、日本の大学に入るよと言ったまではいいけれど、その先は自分でも予想ができない道のりだった。そもそも、去年の時点で翌年ドイツにいるなんて思っていなかったもんなあ。

こんな感じで、この先も続いて行くんでしょうか。
わからないことばっかり、って、それなりに不安も大きいけれど、その分、わくわくすることもたくさんあるんじゃないかな、……と、自分をごまかしてみる。


ゼミが普通にあったし、買いものにも行かなければならないし……と、至って普通の日なのだけれど、それだけで終わらせてしまうのもなんだかなあ、という考えが一瞬過ぎる。
「今日という日は一回しかないんだよ!」という幼なじみのことばを受けて、夕方から海に行ってきました。


地中海以上にうつくしい海はない、と、以前友人に言われたことがある。
この目で地中海を見たことがない身としては、「はあそうなんだ」としか答えようがない。

わたしがうつくしいと思う海は、ヨーロッパではじめて見た海――このバルト海。

エメラルドグリーンとか、コバルトブルーといった、鮮やかで愛想のある色(?)ではなくて、少しくすんだ淡い群青の水面。やさしい色。きらめく陽の中で刻まれるさざなみ。果てしない水平線。

何回来ても飽きないなあ。

人がほとんどいない突堤でぽけっと海をながめながら、決意を新たにしてみる。


いつかの誕生日に、一回りも二回りも大きく成長して「帰ってくる」。


……野望!


ここから、新たなスタートなのです。


たくさんのひとから、グリーティング・メッセージをいただきました。
覚えていてくれてありがとう。お祝いしてくれてありがとう。

みんな、だいすきです。

お返事が停滞気味ですが、この後、ゆっくりじっくりと……。

昨日は早朝に授業に行って帰ってきたっきり一歩も外に出なかったので、今日はちょっと散歩に行こうかな、と思った朝。

街に行く?いや、それだと普段と変わらない。そもそも街で買うものも特にないし。じゃあ、川に行く?うーん、川か……いや、いっそ、海に行っちゃう?

決定。

大急ぎで近所のスーパーに買い出しに行って、すぐさま家を飛び出しました。
電車で片道20分で、海へ。これはロストック在住の市民の特権だよなあとしみじみ思う。

今日はすごくいい天気だし、土曜日だし、海は混んでいるかなあ……と思いながらも電車に乗ると、案の定「これから海に行きます」といういでたちのひとでいっぱい!や、でも、このひとたちが用があるのはビーチであって、散歩オンリーのわたしとは行くところが違う……はず……。
しかし電車の中、あっつい。家の中よりも、外よりも、この電車の中がツライ。冷房なんて入っていないからなあ、Sバーン。

BLOG6777.JPGヴァルネミュンデに到着すると、なにやらお祭りのようなものが開催されていた。プロムナードには、いつもにも増して露店がずらり。
ヴァルノウ川では、ボートレースが行われていた。下流から上流に向かって、一生懸命ボートを漕ぐ人々。その場にいた人の話によると、参加者は1000人を超えるのだそう。「WISMAR」って書かれたチームTシャツ着ているひともいたし、遠方からここまで駆けつけて参加しているのかな?

人の波に流されるようにして、プロムナードに入る。すると、一気に人の流れが途絶えた。ビーチに行く人たちは、どうやら違うルートを通って行く模様。おかげでゆったりとお散歩できました
途中で灯台寄りのプロムナードに立ち寄ると、こちらでもお祭りが行われていて、とてもにぎやかだった。暑い暑い!焼ける!(鉄板で焼かれるお肉の気分)水分補給を怠ると、蒸発してしまいそう。ビーチへの入り口ということもあって、ここまで来ると水着姿のひともたくさん。

BLOG6779.JPG突堤まで出ると、バルト海のビーチがすうっと広がる。プロムナードからは見えなかったけれど、砂浜を埋めつくさんばかりの人・人・人!いや、多いんだろうとは思っていたけれど、まさかここまでとは……。静かで荒涼としたイメージのあるバルト海が、一気にアットホームに。
こうも人がたくさんだと、バルト海名物・籠椅子を並べる余裕もないかな。(籠椅子を借りて本でも読むといいわよ、と勧められましたが、こうも暑い&こうも人が多いと、ちょっとツライかも……)

突堤は海風が吹いていて、少し涼しい。バルト海の小さな波を眺めながら、一か月前とはだいぶ雰囲気が違うなあと思ったり。これはこれで、バルト海の持つもう一つの表情でしょう。今のところ海に入る予定はないけれど、にぎやかな様子を見守るのも悪くない。

帰り道、屋台でお魚サンドを食べる。海に来たときは、恒例となりつつありますね。
しかし今日は酢漬け塩漬けじゃないお魚がいいなあ、じゃあフライかな……と悩んでいたところで、これまで食べたことのない魚がショウケースに並んでいるのに気がついた。Heilbutt。なんだかよくわからないけど、Buttっていうんだからカレイの仲間だよね、ということで、こちらに挑戦してみることに。
かるーく塩味を利かせた白身の魚。めーっちゃ美味!これまでの酢漬け・塩漬けのお魚と比べると、タイプが違う。こ、これはロストック市内でもほしい……通い詰めちゃうよ。よく行くお魚屋さんではButtはないんだよねえ、残念。

満足したところで、調子に乗ってデザートにも手を出す。イタリアンアイスー。今日は暑いので、シャーベット中心にチョイスしてみました。アマレナ・チェリー・ヨーグルトとレモン。しあわせ。

BLOG6778.JPG帰りの電車に乗るまでちょっと時間があったので、裏道を通ってみました。
おうちが可愛い。北のほうではあまり見かけない家のような気がして、ちょっとびっくり。どちらかというと、南っぽい……かな。海とすぐに結び付かないというか。感覚で適当に判断。


帰りの電車はやっぱりあっつくてしんどかったけれど、風が入ってくればまあまあ耐えられる。(そういう意味では、あえて席につかないで外で待機しているほうがまだ涼しいのかも……)
やー、でも、行ってよかった。問題は、それなりに疲れて勉強に身が入らないことくらいでしょうか。うー、サッカー見てから、ちょっと本読もうかな。明日も午前中に遠足に行こうかと思ったけれど、ちょっと自重したしたほうがいいかもしれない。うう。

かれんだー

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YuN


ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。

日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。

深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。

2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。

ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。


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