ゆうゆう自適。
つらつら、まったり。つれづれ(不定期)雑記帳。海風薫るロストックから伯林、そして再び東京へ。再びドイツへ「帰る」日を夢見て、今日も今日とてしゅぎょう中。
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ゼミの課題が終わっていないので(英論文一本読むのに1日以上費やすことになるとは……)、本当は引きこもっているべきなんだろうけれど、先週末も街には出ていなかったし、天気もいいので、お買いもの兼お散歩に行ってきました。
週末は電車の本数がぐっと減るので、ひさしぶりに徒歩で街へと繰り出してみる。
寮の前は閑散としていましたが、ロストック随一のショッピング街・Kröpeliner通りは平日以上ににぎやか!バグパイプ、アコーディオン、民族音楽……と、楽器を演奏しているひとたちがたくさんいました。
Kröpeliner通りをそのまま突き抜けて、旧市街のほうに行ってみる。
デュッセルドルフの旧市街みたいに、いろんなお店や飲み屋がひしめいているところかな、と勝手にイメージしていたけれど、こちらは閑静な住宅街といった感じ。古い、中世の街並みがすてきでした。
旧市街には聖ニコライ教会と、聖ペトリ教会があります。
教会の塔に登って展望を楽しむ!というのがここ最近の恒例行事となっているので、さっそくペトリ教会に登ってみました。エレベーターもあったけれど、せっかくなので階段を使うことに。
……なんだか、やたらと狭い階段だった。
通路が狭いだけではなく、段の幅自体が狭い!手すりらしい手すりもなく、あるのは壁伝いにくくりつけてあるロープのみ……。つま先立ちだと身の危険を感じたので、仕方なく半がに股状態で登る、登る。そんなに高い教会じゃあないのに、いつまで経ってもたどり着かないような気がした。
ようやく展望スペースに到着すると、屋内であるにも関わらず、窓から吹き抜ける突風にひっくり返りそうになった。そう、今日は天気はいいけれど、風は相変わらず冷たくて強いのだった。
窓には格子とネットが張ってあって、身を乗り出せないようにはなっていたけれど、それでも突風に煽られると十分こわい。背後でエレベーターがぎしぎしいっているのも地味にこわい。しかも、登った直後にはひとの声がたしかにしたのに、いつの間にか自分ひとりになってる!
しかし、絶景ではあった。
こんなに風が強くなかったら、もっと落ち着いて景色を楽しめただろうに。
あの急で狭い階段を下りる勇気はなく、エレベーターで地上に戻りました。
ここ数年の間で登った教会で、一番こわい!と思ったのはウルムの大聖堂だったけれど、この聖ペトリ教会では別の意味でのスリルを味わうことになりました。
地上に戻ったあとは、ゆったり教会の内部を拝見。
「寄付をすれば写真撮影OK」とのことだったので、寄付をしたのちにさりげなーく写真を撮ってみた。こざっぱりとした、とてもきれいな教会。写真からはちょっとわかりづらいかもしれないけれど、小さな船の模型がいくつか天井からつるしてあるのです!
その後、ゆったりお散歩しながらKröpeliner通りに戻って(今度は市庁舎前の聖マリエン教会が目印)、ちょこっと買いもの(ほとんどウィンドウショッピング)をして帰りました。今日は乗りものに乗らない日。
次は聖マリエン教会、中に入れるなら聖ニコライ教会も行ってみたい!
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わたしが住んでいるのは寮なので、当然、ほかの学生も住んでいる。
同じフロアだけでも6、7人住んでいるはずなんだけれど、今のところ、顔を合わせたことがあるのは3人のみ。大体どちらかが出かけるところだったりするので、あいさつをする程度に留まっている。
とりあえず寮内で人を見かけたらあいさつすることにしているけれど、名前はおろか、正直どこの部屋の人なのかもよくわかっていない。
(反面、何度あいさつをしても普通にスルー、要するに無視する人の顔はよくも悪くも覚える)
でも、自分の棟に住んでいる人は比較的フレンドリーっぽいなあ、という印象を抱いてはいた。
そんな感じで10日。
真夜中に、部屋のチャイムが鳴った。
「こんな時間に一体誰!?」とさすがに仰天。
インターフォンなんて高尚なものはない。
すりガラス越しに見た感じ(聞いた感じ)酔っ払いがいるわけでもなさそうだし、とりあえずおそるおそるドアを開けてみる。
外にはおにーさんがひとり、立っていた。
どうも真上の部屋に住んでいる人で、騒音の件について謝りにきたらしい。(ここの部屋の明かりが漏れていたので、まだ起きているものと判断した模様)
たしかに上の階では何度かパーティーが開かれていたみたいだし、相当騒がしくあったけれど、寝るころには収まっていたし、そもそも真上じゃなかった。
まあ平気よー、と答えてから、
事後紹介にはじまり、15分程度立ち話。
さすがに冷え込んだので、また来週改めて話をしようということになりました。
知り合い増えた!これをきっかけに、寮のひとともいろいろ知り合いになれるといいなー。
できれば真夜中の訪問は避けてほしいところだけど
同じフロアだけでも6、7人住んでいるはずなんだけれど、今のところ、顔を合わせたことがあるのは3人のみ。大体どちらかが出かけるところだったりするので、あいさつをする程度に留まっている。
とりあえず寮内で人を見かけたらあいさつすることにしているけれど、名前はおろか、正直どこの部屋の人なのかもよくわかっていない。
(反面、何度あいさつをしても普通にスルー、要するに無視する人の顔はよくも悪くも覚える)
でも、自分の棟に住んでいる人は比較的フレンドリーっぽいなあ、という印象を抱いてはいた。
そんな感じで10日。
真夜中に、部屋のチャイムが鳴った。
「こんな時間に一体誰!?」とさすがに仰天。
インターフォンなんて高尚なものはない。
すりガラス越しに見た感じ(聞いた感じ)酔っ払いがいるわけでもなさそうだし、とりあえずおそるおそるドアを開けてみる。
外にはおにーさんがひとり、立っていた。
どうも真上の部屋に住んでいる人で、騒音の件について謝りにきたらしい。(ここの部屋の明かりが漏れていたので、まだ起きているものと判断した模様)
たしかに上の階では何度かパーティーが開かれていたみたいだし、相当騒がしくあったけれど、寝るころには収まっていたし、そもそも真上じゃなかった。
まあ平気よー、と答えてから、
事後紹介にはじまり、15分程度立ち話。
さすがに冷え込んだので、また来週改めて話をしようということになりました。
知り合い増えた!これをきっかけに、寮のひとともいろいろ知り合いになれるといいなー。
できれば真夜中の訪問は避けてほしいところだけど
留学先にロストックを選んだ最大の理由は、ここでヨーンゾン関係の講義や講演を聴いたり、ゼミに参加するため。
今日は、ヨーンゾンの人生と作品に関する講義を聴きに行きました。これは大学と街の文学館とが合同で開講している「講演」で、一般の方の出入りも自由というかたちを取っています。開催場所もキャンパスではなくて、文学館。
開始20分前くらいに会場に行ったら、もうほとんど満員!最前列ぐらいしか残っていない。
聴衆も学生だけではなく、一般の方(若い方から年配の方まで実に様々)もたくさん来ていて、改めてドイツにおける(あるいはロストックにおける)ヨーンゾンの知名度の高さを認識するに至った。日本じゃこんな情景ありえない……。
自分がこれからお世話になる先生が講演を行うのですが、あいさつをするタイミングをなんとなく逃し、目と鼻の先(なにせ最前列)で微妙に目があったり、あわなかったり。……この会場に東洋人っぽいひといないし、なんとなくわたしが誰が察しているんじゃないだろうか。
さて、講演ですが、これが実に面白かった。
ヨーンゾンがロストック大学に在籍していたのはほんの2年足らずなのですが(その後ライプツィヒ大学に移籍)、その2年の間に起こった出来事が彼の執筆活動にどのような影響を及ぼしたのか、というのが今回のはなしで、大まかな内容は伝記や作品を通じて知ってはいたけれど、その当時の手紙やプロトコルが出てくると一層現実味を帯びてくる。人柄も見えてくる。(ヨーンゾンは若かりしころからヒネクレていたとみた)
講義は以後、作家と、伝記と、作品の関係を常に疑問視しながら進んでいくらしい。楽しみながら、しっかり勉強しよう。
せっかくロストックにいるので、ヨーンゾンの在籍にかかわる書類を大学アーカイヴで閲覧したいなあ……普通にふらっと行って、その場で見させてもらえるものなのかな。
ヨーンゾンの住んでいた家、というのもまだ現存しているとか。
あちこちに作家の軌跡が残っているというのは、すごいことだなあ。
講演後に、先生にごあいさつ。
「YuNです」と自己紹介したら、案の定「きっとそうだと思っていました」というお返事が。たしかに、見渡せども見渡せども、欧米系じゃない人間は自分ひとりしかいない。ははは。
明後日はヨーンゾンの長編大作Jahrestageのゼミに参加します。ちょっとどきどき、ちょっと緊張、でも楽しみでもある。しっかり予習しないと!
(写真:文学館の近くにあった、ロストックビールの工場。朝はビールを発行しているときのにおいがほのかに漂います)
日曜日です。
寮のすぐ裏手に教会があるので、普段、時刻を告げる鐘が鳴ってもほとんど気にならないけれど、今日は朝からひっきりなしに鳴っている。
あ、日曜日か!
礼拝の日だ!
そうかー、ドイツにいるんだなー、と今更ながらしみじみしました。
軽やかな鐘の音。さわやかな朝です。
今日は(日本にいるときと比べて)早く起きたからいいけれど、これは、日曜日はゆっくり寝られないねえ
外も、今日は静か。
なるほど、Ruhetag(休息の日)です。
かれんだー
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りんく
かてごり
最新とらっくばっく
ぷろふぃーる
YuN
ドイツ生まれ、ドイツ育ちの「なんとなく日本人」。根っからのラインラントっこ。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。
日本の大学院で現代ドイツ文学を勉強中。ただいま、ドイツにて「しゅっちょう」修行の旅の途中。今やすっかりメクレンブルクの空と大地と海に心を奪われています。
夢は、日本とドイツをつなぐ「ことばや」さんになること。
深刻になりすぎず、でも真剣に。
こつこつ、しっかり、マイペース。がんばりすぎない程度にがんばります。
2010年4月-9月までロストック(メクレンブルク・フォアポンメルン州)、10月-2011年3月までベルリンに滞在。再度ドイツに留学することが、今後の目標のひとつ。
ぽつぽつと、不定期的に過去の日記を埋めていきます。

